俺様、何様、登坂様

結論 ページ18

いつも通りの１日。

久しぶりにかぶった休日は、昼過ぎまで寝る臣と、その間に家事を済ませる私。

ゆっくりとテレビを見ながら、支度をして、臣を起こす。

特にどこかへ行く予定も無い私たちはお腹がすいたら外にでかけて、帰宅。

いつも通り。

これが、５年目カップルの休日。

「なんかねー、つまんないねー。休日が充実しない」

「どうしたいんだよ」

「友達が、この前公園デートに行ったって言ってた」

「キャッチボールでもすんの？」

「さあ？」

「つまんねーだろ」

「晴れた日にお弁当持って出掛けるの、かわいいじゃん」

「一人でやってろ」

ばかだなーって臣は呆れながら、テレビのチャンネルを変えた。

楽しそうだけどなって少し思ったけど、確かに５年目のこんな私たちが公園に行ったところでキャッチボールなんかするはずがない。

どうやったらこのマンネリ化した休日を、充実させることができるのか考えていたら、臣と目が合った。

はてなマークの私に、臣は少し笑って答える。

「公園はさ、子どもが出来たら行けばいいだろ」

「え、」

「二人で行くよりそっちのほうがずっといい」

「子どもかぁ…(考えてもみなかった)」

「Aのどんくさい所は似なきゃいいけど」

「当たり前！子どもには臣の全遺伝子を受け継いでもらうつもり！」

「ははっ何言ってんの」

何故か嬉しそうに笑う臣に、私もつい嬉しくなって笑った。

本心なんだけどな、と思いつつ。

私よりも将来について考えているらしい臣に驚いた。



マンネリ化についての問題は、

いつか子どもができるなら、今はこのままでいいや、という結論に至りました。

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