気付かされた気持ち2 ページ17
ブツブツ言ってると鞄の中のスマホが震える。
チラッと画面を見れば今渦中の上司からだ。
「・・・少し席外します。」
スマホを手にお店を出る。
「・・・もしもし。」
『出るのが遅い。俺を待たせるとは偉くなったもんだな。』
「・・・すみません。」
『なんだ？しおらしいな。明日は雪か？』
口を開けばこれだ。
この上司が私が好きだというのか？
『･･･おい、A聞いているのか？』
「あ・・・はい、聞いてました。これから調査ですね。」
『あぁ、今から迎えにいくが何処にいる？』
「杯戸町に居ます。」
『杯戸町？さては合コンか？』
「・・・」
『なんだ当たりか？その感じからすると見つからなかったようだな？』
いやいや、途中から貴方の事がちらついてそれどころじゃなかったと声高らかに言いたい。
けどそんなことも言えるはずもなく、ただ黙っていた。
『まぁいい、20分程度で着くから準備しておけ。近付いたら連絡する。』
「はい。」
電話を切った後店内に戻り、急遽用事が入ったと伝える。
「そうなの？残念。」
「仕方ないね。でも丁度時間だしお開きにしようか？」
会計をして店から出る。
皆程よくお酒が入っているのでテンションが高い。
「せっかくだしこのまま終わりももったいないね。」
「次カラオケでも行く？」
「行きたいです！」
盛り上がっている5人をどこか遠くで見つめる。
元々私は2次会に参加するつもりはなかったからいいが、これがリア充なのかと思う。
大石さんと話すのは楽しかった。
だが、降谷さんと比べると何かが違う。
何かと言われると分からないが心にモヤがかかる。
「A。」
「げ、降・・・安室さん。」
なんとなく遠くからRX-7のマフラー音が聞こえてたんだよな〜
四十八苦降谷さんの車だろうとは思っていたけどなんとなく知られたくなくてわざと車道に背を向けていたのだ。
まぁ、電話で合コンとばれる時点で終わりなんだが。
「えっ・・・カッコいい。」
ボソッと隣にいた香織が呟く。
そうだろう、我が上司はカッコいいのだ。
ただし、内面を除く。
「電話をする前に見つけれてよかった。」
車から降りてきてにこやかに笑うのは降谷でなく安室の顔だ。
「こんばんわ、Aがいつもお世話になっています。」
「い、いえいえこちらこそ・・・。」
なんとなく香織の目がハートになってないか？
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月詠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！少し更新スピードが落ちてますが気長に待っていただければ幸いです。 (2019年11月29日 21時) (
レス) id: a4fc351ca6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編おめでとうございます^_^面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年11月16日 0時) (レス) id: fb97b4034b (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - まよさん» 初めまして。ありがとうございます！すごく励みになります。気長にお付き合いくださいませ。 (2019年9月27日 17時) (レス) id: c30e1cbeb8 (このIDを非表示/違反報告)
まよ(プロフ) - 初めまして(^^)すごい面白くて夢中で読んでます!更新楽しみにしてます！ (2019年9月26日 12時) (レス) id: f3e2704753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠 | 作成日時：2019年9月13日 17時
