上司と雑炊1 ページ4
「39.4度・・・」
アラームの音で目が覚めればいつもと違う身体の不調を感じる。
のそっと起き上がればダルさと寒気が押し寄せてきて嫌な予感がする。
ベッドの隣にあるチェストから最近使ってなかった体温計を取り出して測ればこの有様だ。
先日の雨の中の捜査が原因だろう。
ぼーっとする頭で今日の予定を思い出す。
午前中は事務作業、午後は会議だがほぼ重要性はない。
スマホを手に取り風見さんに電話をかける。
「もしもし。」
「・・・おはようございます。」
「あぁ、おはよう。どうした？」
「どうやら風邪ひいたみたいで・・・熱が出てるので今日は休みます。」
「分かった。しっかり休めよ。」
「はい・・・」
食べる気力は無いがせめて水分だけでもと身体を起こせば頭がぐわんぐわんとまるでジェットコースターでも乗っているかのような感覚に陥る。
壁伝いにゆっくりと歩く。
方向感覚も可笑しくなるほど体調不良は初めてじゃ無いだろうか。
冷蔵庫を開け中身を確認するが、あるのはペットボトルのお茶だけ。
少し前まで警視庁に寝泊まりでろくに帰ってなかったので冷蔵庫が空でも仕方がない。
水分補給をすれば少し気持ちが楽になったので今日はとりあえずしっかり身体を休めようとベッドへ戻る。
「あっ・・・」
しかし、何も無いところで足がもつれ倒れ込んでしまう。
運動もしていないのに息も絶え絶えで頭痛もしてくる。
ベッドまで戻りたいがそんな気力も無くそのまま意識を手放したーー
どれくらい寝ていただろうか？
ふと目が覚めればそこは見慣れた天井。
あれ？私ベッドにいつ戻ったんだろ？
意識ないままベッドに戻ったのなら拍手喝采ものだ。
しかし、おでこがヒンヤリとするし枕は氷嚢に変わっている。
まさか自分でここまでするとは思えない。
となると誰かが介抱してくれたことになるが生憎私は一人暮らしだし、家族は遠方。
一体誰が？
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月詠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！少し更新スピードが落ちてますが気長に待っていただければ幸いです。 (2019年11月29日 21時) (
レス) id: a4fc351ca6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編おめでとうございます^_^面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年11月16日 0時) (レス) id: fb97b4034b (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - まよさん» 初めまして。ありがとうございます！すごく励みになります。気長にお付き合いくださいませ。 (2019年9月27日 17時) (レス) id: c30e1cbeb8 (このIDを非表示/違反報告)
まよ(プロフ) - 初めまして(^^)すごい面白くて夢中で読んでます!更新楽しみにしてます！ (2019年9月26日 12時) (レス) id: f3e2704753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠 | 作成日時：2019年9月13日 17時
