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上司はカキ氷を御所望1 ページ7

8月5日、連日の快晴とうだるような暑さの中クーラーガンガンの部屋で仕事をする。
ちょうどいい気温の中、ある人の言葉で一気に氷点下に下がる。

「かき氷が食べたい。」

誰に発せられた訳じゃない言葉だがフロアに響いていたキーボードを叩く音を一瞬止める威力がある。
2週間ぶりの登庁早々にこれだと先が思いやられる。

とりあえず独り言だと言い聞かせて作業に没頭する。

「A、お前もそう思うだろ?」
「・・・私に聞かないでください。」
「買ってこい。ふわふわなやつな。」
「いや、この暑さなら溶けますから。」
「味はそうだな、イチゴでいい。」
「人の話聞いてます?」

俺様絶対のこの上司ーー降谷さんはパソコンから目を離さず、私の意見も無視して話を進める。
この近辺でかき氷屋なんてないし、第一溶けるのは確実だ。
それを早く行けと手でしっしっとジェスチャーするからたまったもんじゃない。

「・・・パワハラだ。」
「何か言ったか?」
「イエ、ナニモゴザイマセン。」

ちっ、地獄耳め。
ボソッと呟いた言葉に反応できるほど席は近くないのに上司様にはそれは関係ないらしい。
渋々席を立ち上司が満足する品を探さないと仕事がどんどん溜まって家に帰れなくなる。
どうしたものかとスマホで調べるがなかなか見つからない。
そもそもここはオフィス街の一等地だ。
そこでかき氷屋やってもはやるはずがない。
これなら事件の方がよっぽどマシだと物騒な事を考えてしまう。
ふとスマホの画面にあるものが映りこれならと閃く。
善は急げとばかりにエレベーターのボタンを押した。

上司はカキ氷を御所望2→←上司はチェーン店でお願いをする3



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月詠(プロフ) - レイさん» レイ様、御指摘ありがとうございます。修正しましたm(_ _)m (2019年8月11日 21時) (レス) id: b52fda04e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 上司とサーブその後2で降谷が降る谷になってますよ! (2019年8月10日 14時) (レス) id: 2a5165e334 (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - マイアミさん» マイアミさんありがとうございます!これからも気に入っていただけるように更新しますのでよろしくお願いします(^ ^) (2019年6月30日 21時) (レス) id: b52fda04e7 (このIDを非表示/違反報告)
マイアミ - 面白いです!トリプルフェイスで降谷さんが1番好きなので降谷さんメインは私的にすごく嬉しいです!話もコメディで私の好みにドンピシャでした!更新頑張ってください! (2019年6月29日 23時) (レス) id: 5a7eba5d7a (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!そういっていただけると励みになります^_^ (2019年6月14日 18時) (レス) id: 642c4e30ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月詠 | 作成日時:2019年6月7日 18時

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