上司はチェーン店でお願いをする3 ページ6
降谷さんは今3つの顔を持っている。
一つはポアロで働く見習い探偵の安室透。
二つめは黒の組織の情報屋であるバーボン。
そして本来の姿の降谷零だ。
バーボンは見た事がないが安室透はよく見る。
人懐っこい笑みを浮かべて優しく接するからポアロでも瞬く間に人気者だ。
でも本来の姿である降谷零は全く逆だ。
無茶振りは当たり前、俺が絶対という俺様気質なの鬼なのだ。
だから初めてポアロを訪れた時はコーヒーを吹き出さないようにするのが大変だった。
ポーカーフェイスと言われてるだけあって正直彼が何を考えているのか分からない。
もとよりエリートコースの彼は雲の上の存在で私が接する事がないはずの人だ。
そもそも何故私が公安なのかが疑問だ。
警察学校で優秀な成績を収めたわけでも何かに秀でているわけでもない。
平凡な警察官なのだから。
それが急に機動隊にいたときの上司に呼び出され、来月から警察庁警備局警備企画課所属だといわれた時は目の前が真っ暗になったのだ。
会話は一切なく、ものの5分で食べ終え店を出る。
「ごちそうさまでした。」
「構わない。」
ご飯を奢ってもらっただけで気分が上がる少し現金な私。
たとえ牛丼でもご飯を奢ってくれる人は優しいと決めつけてみる。
俺様だけどちょっと思いやれるところもあるんだーー
本人が聞いたら背負い投げの一本でももらいそうなことを勝手に考えていたら爆弾を落とされる。
「A、今日の17時までに俺が送ったデータを纏めて出すように。」
「えっ？！データってあの？」
今朝パソコンを立ち上げたら降谷さんから届いてたメール。
エクセルのシートが見たこともない量張り付いていて思わず声が出たぐらいだ。
「あれは確か来週末までじゃ？」
「お前なら纏めれるだろ？」
「無茶言わないでくださいよ！」
「前払いはしたから拒否権はない。」
まさかこの牛丼は・・・
「そんな！牛丼では割に合わない！」
「だから定食が良かったのかと聞いただろう？」
「卑怯です！」
「これが我々のやり方だ。」
我々じゃなくて貴方のでしょう！
前言撤回、降谷零はやっぱり鬼だ！
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月詠(プロフ) - レイさん» レイ様、御指摘ありがとうございます。修正しましたm(_ _)m (2019年8月11日 21時) (
レス) id: b52fda04e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 上司とサーブその後2で降谷が降る谷になってますよ！ (2019年8月10日 14時) (レス) id: 2a5165e334 (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - マイアミさん» マイアミさんありがとうございます！これからも気に入っていただけるように更新しますのでよろしくお願いします(^ ^) (2019年6月30日 21時) (レス) id: b52fda04e7 (このIDを非表示/違反報告)
マイアミ - 面白いです！トリプルフェイスで降谷さんが１番好きなので降谷さんメインは私的にすごく嬉しいです！話もコメディで私の好みにドンピシャでした！更新頑張ってください！ (2019年6月29日 23時) (レス) id: 5a7eba5d7a (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！そういっていただけると励みになります^_^ (2019年6月14日 18時) (レス) id: 642c4e30ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠 | 作成日時：2019年6月7日 18時
