彼女との出会い3 ページ3
「それで小さな探偵君は何が知りたいの?」
「え?」
頬杖を突いたAさんがこちらを見る。
「結構核心突くからさ。」
「だってお姉さん来る時間ばらばらだし何してる人なんだろうと思っただけなんだ。」
「そう。確かに来る時間はバラバラだわ。」
「それに常連のお姉さんと仲良くなりたいだけだよ。」
そういって屈託のない笑顔をすればAさんはそれで納得したようだ。
「コナン君、お待たせ。Aさんもどうぞ。」
コトリと目の前に置かれたのは出来たてのナポリタン。
Aさんの前には安室さんの髪の色と同じ液体。
「え?私まだ頼んでませんよ?」
「常連さんにたまに差し入れするんです。」
「え・・・でも。」
「大丈夫、それに今は僕とコナン君しかいませんから心配無用です。」
そういってウインクする安室さんに負けたAさんはありがとうございますといってカップを持ち上げた。
「・・・美味しい。これ、ジンジャー入ってます?」
「気付きましたか。少しだけでも雨に濡れたのですから身体は暖まっていただきたいと思いまして少し入れてみました。」
安室さんのこういうさりげない優しさが女子を虜にしているのだ。
それからたわいもない話を3人でしていると雨はいつの間にか上がっていた。
「そろそろ会社に帰らないと。ご馳走様でした。」
「いえいえ。」
「タオルありがとうございました。洗って返します。」
「構いませんよ。」
「ダメです!」
ビシッというAさんに負けた安室さんは分かりましたと降参ポーズをとる。
「じゃ、またねコナン君。」
「うん、Aさんまたね。」
そういって彼女はドアベルを鳴らして大通りに姿を消した。
「彼女をどう思う?」
洗い物をしている安室さんに問いかけられて思ったことを口にした。
「いい人だと思うよ。美人さんだし・・・もしかして安室さん?」
彼とAさんがしっかりと話してるのを見たのは今回が初めてだ。
まさか彼女の事が気になったりして?とゲスい気持ちがむくむくと出てくる。
「どうだろうね。」
「教えてくれてもいいじゃん。」
「小さな探偵君、この難題を解いてごらん?」
そういって笑う安室さんに俺ははぐらかされてしまう。
この事件はまだ未解決のままなのだ。
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月詠(プロフ) - レイさん» レイ様、御指摘ありがとうございます。修正しましたm(_ _)m (2019年8月11日 21時) (レス) id: b52fda04e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 上司とサーブその後2で降谷が降る谷になってますよ! (2019年8月10日 14時) (レス) id: 2a5165e334 (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - マイアミさん» マイアミさんありがとうございます!これからも気に入っていただけるように更新しますのでよろしくお願いします(^ ^) (2019年6月30日 21時) (レス) id: b52fda04e7 (このIDを非表示/違反報告)
マイアミ - 面白いです!トリプルフェイスで降谷さんが1番好きなので降谷さんメインは私的にすごく嬉しいです!話もコメディで私の好みにドンピシャでした!更新頑張ってください! (2019年6月29日 23時) (レス) id: 5a7eba5d7a (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!そういっていただけると励みになります^_^ (2019年6月14日 18時) (レス) id: 642c4e30ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月詠 | 作成日時:2019年6月7日 18時