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上司は負けず嫌い2 ページ13

しばらくカーチェイスを首都高で繰り広げたあと、出口に向かって走り出す。
下道を走って少しすると見えてきたのが湖だった。

「湖?」

こんなところに何の用事が?
まさか本当にロリコンで拉致って犯罪を・・・

車が駐車場で止まると同時に助手席から歩美ちゃんが降りてきた。
そのまま湖の方へ走っていくのをコナン君が追いかける。
何が何だかわからなくて取り敢えず車から降りれば安室さんがにっこり笑いながらこちらにやってきた。

「俺をよくも追いかけ回してくれたな。」
「だってコナン君が安室さんが歩美ちゃんを拉致ってロリコンになったって。」
「そんな訳ないだろう。」
「でも拉致った・・・むぐっ。」

口を思いっきり抑えられる。
地味に本気だ。

「あの子は前にこの付近で事件に巻き込まれてな、その時に怪我した小鳥を見つけて看病していたんだ。」
「小鳥・・・」
「もうすぐ北へ飛び立つ時期だったから早めに返してあげたほうがいいと思ってな。」

なるほど、元気になったから元の場所に戻しにきたということか。
合点がいき、私が頷いたのを確認して安室さんが抑えていた手を解く。

「でも何で私から逃げたんですか?」
「・・・Zには負けたくなかった。」

まさかの負けず嫌いか・・・
でも自分の愛車を褒められた気がして嬉しい。

「時にA。」
「はい?」
「オービス映ったの分かってるのか?」
「・・・あ。」

血の気がサーッと引いていく。
警察官が自家用車でスピードぶっちぎって首都高走っていたなんてシャレにならない。

「・・・降谷様。どうか内密に・・・」
「拉致ってロリコンだったな。」
「申し訳ございません‼」

平身低頭で謝るが彼は聞き入れてくれない。
ボソボソと俺がロリコンねぇとか拉致ったねぇとかブツブツ呟く。

「言うこと聞きますので!どうか!」
「・・・何でも?」

目が一瞬光った気がしたが今は背に腹はかえられぬ。

「はい!」
「・・・なら考えよう。」
「ありがとうございます!さすが安室さんです!」

満足そうな安室さんに手を合わせて持ち上げる私の姿はコナン君たちに止められるまで続いた。

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月詠(プロフ) - レイさん» レイ様、御指摘ありがとうございます。修正しましたm(_ _)m (2019年8月11日 21時) (レス) id: b52fda04e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 上司とサーブその後2で降谷が降る谷になってますよ! (2019年8月10日 14時) (レス) id: 2a5165e334 (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - マイアミさん» マイアミさんありがとうございます!これからも気に入っていただけるように更新しますのでよろしくお願いします(^ ^) (2019年6月30日 21時) (レス) id: b52fda04e7 (このIDを非表示/違反報告)
マイアミ - 面白いです!トリプルフェイスで降谷さんが1番好きなので降谷さんメインは私的にすごく嬉しいです!話もコメディで私の好みにドンピシャでした!更新頑張ってください! (2019年6月29日 23時) (レス) id: 5a7eba5d7a (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!そういっていただけると励みになります^_^ (2019年6月14日 18時) (レス) id: 642c4e30ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月詠 | 作成日時:2019年6月7日 18時

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