上司は負けず嫌い1 ページ12
2週間ぶりの休日。
ブラブラとウインドウショッピングで気に入った夏服も買えた。
気分良く愛車に乗ってステレオから流れる流行りの音楽に鼻歌を歌っていると、見知った子が歩道にいるのが目に入った。
ウィンカーを出して車を寄せながら助手席の窓を降ろす。
「コナン君。こんなところで何してるの?」
「Aねぇちゃん。良いところに!」
「どうしたの?」
「安室さんの車追いかけて!」
「へ?」
いうや否や助手席に乗り込むコナン君に早く早くと急かされるまま車を発進させた。
「一体どうしたの?」
「安室さんが深刻そうな顔をして歩美を乗せて急発進したんだ。」
ーー降谷さん、あなたロリコンで拉致ですか。
それを聞いたら追いかけないわけには行けない。
しばらく走ってると見覚えのある白い車、テールランプにナンバープレート。
「見つけた。」
車の隙間をぬってRX-7に近づく。
すると急にRX-7はスピードを上げて走っていく。
どうやら私が追いかけているのがバレたようだ。
逃すまいとこちらもアクセルを踏み込む。
それを繰り返しているうちにふと気づく。
このままいけば首都高の入り口。
何処に行こうとしているのか・・・
私の読み通りRX-7は料金所を抜け一気に加速する。
「やべー。」
「大丈夫。逃しはしないから。」
こちらはフェアレディZなのだ。
その辺の車とわけが違う。
「行くよ。」
そう言ってシフトレバーのDからマニュアルモードに切り替える。
この車はATだがパドルシフトでMTのようにはしらせることが可能なのだ。
マニュアルに切り替えたことでグッと抵抗を増した愛車をアクセルを踏み込んで回転数を上げ、1速1速あげいく。
RX-7は生粋のMTだが馬力では負けない。
右車線を猛スピードで走る2台のスポーツカー。
まさか首都高で上司とカーチェイスするとは思っていなかった。
だけど今の私はアドレナリンが出て気分が高揚しているのがわかる。
楽しいのだーー
その様子を助手席のコナン君が引きつった顔で見ているともしらずに。
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月詠(プロフ) - レイさん» レイ様、御指摘ありがとうございます。修正しましたm(_ _)m (2019年8月11日 21時) (レス) id: b52fda04e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 上司とサーブその後2で降谷が降る谷になってますよ! (2019年8月10日 14時) (レス) id: 2a5165e334 (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - マイアミさん» マイアミさんありがとうございます!これからも気に入っていただけるように更新しますのでよろしくお願いします(^ ^) (2019年6月30日 21時) (レス) id: b52fda04e7 (このIDを非表示/違反報告)
マイアミ - 面白いです!トリプルフェイスで降谷さんが1番好きなので降谷さんメインは私的にすごく嬉しいです!話もコメディで私の好みにドンピシャでした!更新頑張ってください! (2019年6月29日 23時) (レス) id: 5a7eba5d7a (このIDを非表示/違反報告)
月詠(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!そういっていただけると励みになります^_^ (2019年6月14日 18時) (レス) id: 642c4e30ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月詠 | 作成日時:2019年6月7日 18時