10話 ページ15
Aside
翌日の放課後
私は、学校が終わるとすぐに家に帰ってきた。
小瀧達の呼び止める声がしたけど聞こえないふり。
急ぐ理由は、ただ一つ。
藤宮みな美さんがお店に来るから。
「…」
レイル「まだかなまだかなー」
「レイル…落ち着きなさい」
レイル「嫌だね！そろそろだろ！やるぞ！」
「はぁ……」
チリンチリン
来たかな……
みな美「失礼しまーす」
レイル(A)「お！昨日ぶりか？？藤宮みな美」
みな美「レイルさん！」
レイル(A)「ようこそ。なんでも願いが叶うチョコレート店 Lie of enchantingへ 」
みな美「早くください！私のチョコ！」
レイル(A)「落ち着け。とりあえず、お前の願いを聞かせてくれないか？？」
みな美「……私は、好きな人がおるねん。その人とは1年の時から同じクラスで、席も近かったからすぐ仲良くなれてん。話したりしてるうちに、好きになってんけどその人には幼馴染がおるねん。その子が私が喋ってたらいっつも横入りしてきてな？めっちゃ邪魔してくるねん。その子さえおらんかったら、私はその人と幸せになれるねん！やから！私の願いは好きな人とその人の幼馴染の仲を壊してほしい！！」
レイル(A)「それがお前の願いだな？」
みな美「おん！！」
レイルA「なら、お前にはこれだな」
みな美「……お金」
レイル(A)「……お金"は"いらない。これはお前の願いを形にしたもの。これを食べた時、お前の願いは叶っている」
みな美「私の願いの形……頂きます！」
パクッ
レイル(A)「さぁ。お前の願いは叶った」
みな美「ほんま！？」
レイル(A)「あぁ。明日確かめたらいい」
みな美「ありがとう！！！レイルさん！」
レイル(A)「おう」
みな美「私！明日に向けて、オシャレしないといけないから帰るな！」
レイル(A)「また…な」
みな美「？？？おん！！また！」
チリンチリン
「……ふぅ」
レイル「よし！」
「招待状もここにあるし」
私の手には、藤宮みな美さんに渡した招待状。
レイル「にひひ。A！いつ行く？」
「…明日は様子を見ましょう。お代を貰うのは……2日後ね」
レイル「楽しみだなー！あいつの持つ記憶！」
「そうね…」
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作者名：虹月 モカ太(満月 朔夜) | 作成日時：2018年11月4日 2時
