天使と悪魔の契約は甘いお味【JW】 (ページ11)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,965 hit

6話ページ11

Aside

朝のHRが終わって、今は数学の授業中。
私は、先生の説明を聞き流して、黒板に書かれていることをひたすら書いていた。

「…………」

レイル「A〜」

「何？」

レイル「にひひ」

「もしかして……」

レイル「おう！そのまさかだ！見つけたぞ！」

「……そう。どんな子？」

レイル「この学校のやつで、名前は藤宮みな美。こいつの願いは、好きな人とその人の幼馴染の仲を壊したい。好きな人に幼馴染がべったりくっついてるから、邪魔って感じてるみたいだな！いやー、実に面白い願いだｗｗ」

「藤宮みな美さんなら、クラスで噂になってるわ。好きな人と凄くいい感じでいつ付き合うのかって」

レイル「んじゃ、招待状送ろうぜ！放課後に1人で裏庭にいるらしいし！」

裏庭は人がいることはほぼない。

「分かったわ」

レイル「俺は、獲物になりそうなやつ探してくる！じゃあな！」

「…………」

エイル「A……」

「エイル？どうしたの？」

エイル「……また。増えるね…悲しむ人が」

「……エイル。その人を助けるために。貴方がいるんじゃない。もし、レイル[私]が貰った記憶で悲しむ人がいたら、エイルの瞳に映るでしょ？？だったら、Flowerflavorに招待するだけ。違うかしら？」

エイル「！ううん！違わない！！」

「クスッ)……」

エイルに笑顔が戻ってよかった。

けど、私とエイルは知らなかった。
まさか本当に、レイル[私]が藤宮みな美さんの貰った記憶の中に悲しむ人がいることを。

そして、Flowerflavorにその人を招待することになることも。

私達はまだ知らない

--------------------
藤宮みな美(ふじみやみなみ)
チョコレート店のお客様
願い…好きな人とその人の幼なじみの仲を壊したい。