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Aside
ずっと考えているうちにシェアハウスに着いた。
「ただいま〜」
智洋「Aおかえり。先始めてるでー」
「うん。荷物置いたらすぐに行くね」
何となく、智くんの顔が見れなくて
逃げるようにして階段をかけ登った。
パタンっ
「…………」
自分の部屋の扉が閉まると同時に、足の力が抜けて、床に座り込んだ。
激しい運動をした後みたいに、心臓が大きく音を立てている。
深呼吸して、必死に落ち着かせて。
いつも通りの私でいるために、目線を上げて鏡を見つめた。
「……はは、酷い顔……」
少し伸びた前髪が目にかかって、目がはっきりと見えない。
けど、前髪の隙間から見えた私の目は、光が無くなっていた。
ゆっくり立ち上がって、ベッドの上に畳んで置いてある部屋着に着替える。
引き出しから、エプロンと洗濯袋を取り出した。
「昨日まで使ったエプロン洗濯しなきゃ……」
エプロンは、私が家事をし始めて少し経ったくらいに、智くんが「服が汚れたらあかん」ってプレゼントしてくれたことをきっかけに、皆が色違いのエプロンをプレゼントしてくれたおかげで7枚になったから、定期的に変えたりして楽しんでる。
エプロンをしながら下に降りていたらちょうど、今帰ってきたとこなのかしげくんが目の前に現れた。
大毅「Aおかえり」
「うん。ただいま。しげくんもおかえりなさい」
大毅「ただいま」
「じゃあ、ご飯のお手伝いしてくるね」
しげくんの顔もきちんと見れずに、キッチンに向かった。
大毅「……A?」
彼が私の様子を見て、何かを感じているとは
少しだけ思っていたけど、それが過去の私に触れるものだとは思わなかった。
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作者名:虹月 モカ太 | 作成日時:2019年2月25日 18時