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ある国は、王様に支配されていました。
その王様には、後継者の王子が7人いました。
王様は立派な跡継ぎにするために、7人の王子様を縛り付けました。

自由がない毎日に7人の王子様は窮屈で退屈な思いをしていました。


ある日、7人は王様が留守の間にお城を抜け出して、町の外れにある森の奥に入りました。

そこで7人で話をしたり遊んだりしていた時、茂みから音がしました。
7人で茂みを覗くとそこにいたのは一人の女の子でした。
7人は元いた場所へ帰るように、女の子に言います。女の子は7人と目を合わせると作った花の指輪と絆創膏を渡し森の入り口へ消えていきました。


7人の王子様は、王様がいない日を狙って、抜け出すようになりました。そして、女の子を見つけては、たくさんの話をするようになりました。


7人は心からの笑顔で笑えるようになりました。
やがて7人にとって、女の子は大切な存在になりました。そしてそれは女の子も同じでした。

また遊ぼうねと約束し女の子は初めて会った時のように花の指輪を渡しました。

それが8人が会った最後の日でした。



これは、華が引き寄せた運命の物語

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作者名:虹月 モカ太(満月 朔夜) | 作成日時:2018年10月20日 2時

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