教師失格【Sho.s】 (ページ13)

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「・・・・・ぷっ。」

先生が、額をこすりながら、小さく吹き出す。

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恥ずかしくなって布団に隠れたら、

フハハハッ、って先生の笑い声が聞こえた。

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「こっちこそごめんねぇ、顔のぞき込んじゃって。びっくりするよね、笑」

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チラッと布団から目だけを出すと、パチリ。と先生と目があって、鼓動が速まる。

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先生の手が伸びてきて、思わずギュッ。と目を瞑ると、先生の温かい手が、私の額に触れた。

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「赤くなっちゃったね」

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スルリ。先生が撫でた額が、また熱を持つ。

手が離れ、ベッドを囲むようにつけられているカーテンをよけて、先生は外に出ていってしまった。

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パタン。となにかを閉める音がする。

かと思えば、またカーテンが揺れ、先生が入ってきた。

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『冷た・・・っ』

額に当てられたのは、保冷剤

「やっぱなんか包んだ方がいいよね～」

タオルどこだろー。って先生が、その保冷剤を自分の額に当てながら、またカーテンを開ける。

閉めずに出て行ったから、保健室を物色する先生の姿を、私は目で追うことができた。

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一回私の額に当てた保冷剤を、先生がいま、額に当ててる

ってことは、間接キス・・・じゃなく、間接おでこ！

意味が分からないけど、なぜかすっごく嬉しくて、顔が紅潮していくのが自分でもわかった。