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サバイバーとそう身長が変わらない私に、占い師が詰め寄る。
フードの奥からはぁ、と恍惚の色を含んだ息が聴こえて、ぞわり、やっぱりこの男はやばいな、と確信した。
「嗚呼、本当に、お会いできて光栄です。しかも、こんなに近くにいるのに、僕のことを殴らないなんて…身長、本当に低いんだな…僕よりも小さいくらい…はぁ、可愛い…」
私のローブに頬ずりをかまさんばかりの占い師に、頬がひきつる。
だいぶ…ロックな思考回路をお持ちで…ハスター、お前もしかして既に食べられてたりしないよな…？コイツならやりそうだぞ…？
ずりずりと近づいてくる彼から逃れようと、ローブを翻して避ける。
ふぁ、と腑抜けた声とともにかっこよすぎる…いい匂い…と続いて、やっぱり彼から距離をとった。
まあまたすぐに縮められるんですけど。…可愛いけど愛が重いな。
コレどうしよう、と困惑していると、背後から聞き慣れた安心する声。
「…貴方、何してるんです？」
「っ、りっぱぁ…！」
思わず歓喜の声を上げてリッパーに駆け寄る。サバイバーに背を向けて走り去るハンター(笑)。あああ背後の視線が痛い…ッ！
「あれだけ僕と仲良くしてくれたのに、他の男のところへ行ってしまうんですね…」
「…仲良く？A、どういうことかい」
「…ぅ、あ、誤解！誤解だって！」
こうして完成した、ハンターとサバイバーからハンターが逃げ惑う図。
リッパーは足早いし、占い師は近道して近づいてくるし…っ、というか君、宗教ふたつはあまり良くないんじゃないのかい！それ！
「信仰しているのはハスター様だけなのでセーフです」
「じゃあ私は何！？」
「ふふ、一目惚れ、ですかね」
「ほぅ？」
だから煽るのやめろって！
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作者名：Ash | 作成日時：2020年2月7日 2時
