JN彼氏Ver２ ページ42
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『ジンさん…ご飯食べないんですか？』
「食欲ない…」
食べることは好きなのに、テヒョン達の言葉が引っかかる。
三人は僕とAちゃんの結婚に反対なんだって思ったら。
目の前のAちゃんの手料理も喉を通らなくて…。
『ジンさん…こっち来ませんか？』
「Aちゃん…」
『慰めてあげようかなって…』
必要ないならって言われる前に、僕はAちゃんの腰に抱きついた。
僕の頭を優しく撫でてくれる指先。
僕の好きなAちゃんの香り、温もり。
「娘を宜しくお願いしますってお義父さんに言われて、本当に嬉しかった。挨拶の途中でご両親の目に光るモノを見たら、大切にしなきゃって、大事なAちゃんを僕に託してくれたんだって、感謝の気持ちで一杯になった」
『お父さんもジンさんも二人でずっと泣いてましたからね…』
「娘を持つ親なら、みんなそうだよ」
『ジンさん娘いないのに？』
「これから生まれてくる僕とAちゃんの子供のこと。仮にだけど…でも性別はどっちでもいいんだけどね」
愛しい人との子供なら、全てが愛しい。
大切な、僕の守るべき存在。
「Aちゃん…子供欲しくない？」
『それは…』
「夫婦になるんだし。僕、子供好きだよ」
顔を上げてAちゃんの唇にキスをする。一度離して「シてもいい？」と彼女の目を見つめて言えば、やや間があって頷いてくれた。
「今度はAちゃんからキスして」
恥ずかしがり屋なAちゃんが簡単なキスをしてすぐに離れていかないよう、初めから少し唇を開いて舌を出しておいた。
おいでよ、って誘うように。
僕の唇で包んで、舌で体を解かせてあげる。
『んっ…っ』
甘い声に、熱い口内。
角度を変えて舌を絡ませ、気持ちいい場所を探す。
僕の背中に回された手が力なく落ちていって、薄く開いた目に映るのは羞恥に頬を染める可愛いAちゃんの表情。
「ベッド行こうか？」
返事を待たずに抱き上げ、ゆっくりとAちゃんの体をベッドへと寝かせる。体重をかけないよう彼女の体に乗ろうとしたタイミングで、玄関から呼び鈴が鳴った。
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2021年3月7日 21時
