今日よりもっと、好きになる。【JN】 (ページ39)

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JM彼氏Ver ページ39

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「Aちゃん、何作ってるの？」

『ジミン君の好きなモノ』

「僕の好きなモノはAちゃんだよ」

「お前らさ、見てるこっちが胸焼けしそう…」

キッチンに立っているAちゃんと僕の会話を聞いたテヒョンアは、「お邪魔虫は帰るか」とアパートを出て行った。

『テヒョン帰ったの？』

「なんか用事あるみたい」

『そっか…。クッキー焼いてたのに、食べて行けばいいのにね…』

「僕と二人きりは嫌ってこと？」

『そんなこと言って、』

オーブンに入れたクッキーが膨らむ様子を見ていたAちゃんの後ろにまわり、少し強めに抱きしめた。肩口に顎を乗せて、「じゃあ、どう言う意味で言ったの？」と意地悪な質問。

普段はニコニコしてる僕だけど
本心は嫉妬深く独占欲が強い。

好きな彼女が僕以外の男を気にかける。
例えそれが僕の大切な友達だとしても、そこに別の意味が含まれていないか疑って

Aちゃんを信じてない訳じゃない。

信じてない訳じゃないのに…。

「独占欲の強い僕は嫌い？」

『ジミン君…』

「ごめん…僕全然余裕ないんだ…仕事の話だとわかっててもAちゃんが男と話してるだけで嫉妬して、テヒョンアにだって僕は…」

不意に回した僕の手にAちゃんの手が重ねられた。

僕より小さくて可愛い手。
僕の大好きなAちゃんの手。

『私も同じだから…』

「同じ…？」

『うん。私もジミン君が私以外の女の子と話してたりすると、気になる。笑いかけたりしないで、触れたりしないでって…。私も独占欲強いみたい…』

「Aちゃん…」

『独占欲の強い私のこと、ジミン君は嫌い？』

返された同じ問い。
嫌いになる訳ない。

「同じって、なんかいいね…。好きな人に嫉妬されて、独占したいって言われるの」

頬に唇を寄せてチュッとキス。
驚いて僕の方へと顔を向けた唇にも。

「これから先も僕にだけAちゃんのこと独占させて。Aちゃんは僕のこと、好きなように独占していいから」

キッチンに香る甘いクッキーの匂い。
甘いのは、Aちゃんの体も同じ。

それを知ってるのは、僕だけでいい。