17 JKside ページ18
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今日は一人でランチか…と、少し残念。
いつもなら先輩が一緒に食堂行こうと誘ってくれるのに、今日は新しい企画でペアを組む人と親睦を深める為に二人でお昼に行ってしまった。いきなりお昼誘うとか…相手の男接近し過ぎじゃないのか？
一人にされた俺は面白くなくて、でも一人で混み合っている食堂に行く勇気もない。女性社員の先輩とか誘ってはくれるけど、人見知りの俺にはハードルが高いと言うか。
プライベートとか詮索される気もするし。
気の利いた会話もできそうにないし。
かと言ってお昼を抜きにするのは…空腹で俺が耐えられそうもない。
「あれ、Aちゃんいないね？」
「はあ？あいつどこ行ったんだよ」
「イ先輩なら…隣の課のヨンさんて人と一緒に、」
「行かせたのか！？」
「え…、」
ズカズカと大股で歩いてきたテヒョン先輩は、俺の顔にグッと顔を近づけて来て「だから行かせたのかよ？」と詰め寄って来る。いきなりのドアップに驚いて、俺は座っている椅子から落ちそうになった。
「ちょっとテヒョンア、説明してあげないとチョン君が可哀想だよ。何のこと、って顔してるじゃん」
「それもそっか。悪かったな」
「いえ…、」
軽いノリにまた驚きつつも、憧れているテヒョン先輩達に声をかけられて嬉しいのが本音だ。二人がイ先輩と仲が良いのは知ってる。いつかは俺も話して見たいとは思ってたけど、二人のオーラと言うか。気軽に声をかけられる相手でもないから、こっそり先輩の後ろからいいなぁと見ていた。
そんな憧れの先輩が目の前に。
しかも俺、二人と会話してる。
「で、なんでAはヨンって男と一緒に、」
ピコンピコンと連続で鳴る送信音。
それが本当に、いやどれだけ鳴るんだよ！とツッコミたくなるぐらいに鳴り続ける。
「はぁー…、昼休みになった途端にこれかよ…」
「ジンさんから？」
「ジンさん以外にいるなら、俺が教えて欲しいっての。これでカトク無視したら、今度は電話かけて来るんだろ…」
テヒョン先輩の予想通り、今度は着信音。
切れては、また鳴って。
「あの…出なくていいんですか？」
「出たいと思う？」
「でも、出てあげた方がいいんじゃ…、」
親切心で言ったつもり。
ジンさんも用事があってかけてきたんだと思う。
「だったら俺の代わりにチョンが出てくれる？」
「俺が…ですか？」
何故に俺がテヒョン先輩の携帯に出なければ？
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2021年3月7日 21時
