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放課後はチャニョルくんが彼女と帰っているのを見ないように必ずチャニョルくんよりも30分ほど遅く教室を出た。
ベッキョンくんはそんな私を見て、困ったような顔をして黙っていた。
相変わらずギョンスは初めから他人だったかのようにぱったり連絡も取らず、知らないふりしているから私も話しかけずらい。
答えは出ていたのに。
どうしてこうなっちゃったんだろう。
弄んで捨てればそのまま嫌いになれたのに、話しかけ続けるのが本当に訳がわからない。
もし仮に、スヨンちゃんが、私と彼が毎日一緒に登校していることを知った時にはどうなるだろうか？
それに、キムソヨンの仲間に知られて、キムソヨンに伝わったら、夏休み明けになんと噂されるか分からない。
どうしてもこのよく分からない関係を終わらせる必要があった。
だから、電車の時間を変えてみたりした。
二日以上続けばきっと彼は察して私に構わなくなるだろうと思ったから。
＊
案の定、彼とは朝から合わなくなった。
「Aちゃん、今日ギョンスと帰るんだけどさ、来ない？」
「え、今から？」
そうベッキョンくんに言われたのは帰ろうとリュックも背負い終わった後の話。突然言われると、緊張してしまう。
「というか、俺は行かないからAちゃんが行っておいで。素直な気持ちを言っておいでよ」
「うん....そうだね....」
もうこうやって背中を押されない限り行けないだろう。このままの勢いで行くしかない。
＊
「ギョンス！」
昇降口で待っていた彼は久々に見る姿で、懐かしくてほっとする。
振り向いた瞬間は驚いていたけど、嫌そうでは無かったから一安心した。
お互い何も言わずにただ歩き進んで行く。
もうすぐ駅という道に差し掛かったとき、私は今しかないと思って言った。
「ギョンス、」
「うん？」
「あの...ちょっと」
ギョンスはじっと私を見ている。
「いつも心配してくれてありがとう・・・。 なんでも話せて、親友というか親みたいな気持ちだったから、ギョンスの気持ちがすぐに受け止められなくて」
ギョンスは表情一つ変えずに黙って聞いていた。
手に汗がたまって大変だ。 こうやって人に自分の思いを伝えるのは苦手だ。
「後で気付いたけど、チャニョルくんのことが好きだったみたい。
だけどその気持ちも終わらせるつもりで....今はギョンスとも付き合えない....と思ってる」
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作者名：よるちー | 作成日時：2016年8月13日 1時
