white 48 ページ15
学校が憂鬱で仕方がない。
私が一人でもやもやと悩んでいる間に夏休みが始まった。
一コマ90分の授業はさすがに疲れるのか昼休みになった今でもみんな顔を伏せて仮眠を取っている。チャニョルくんもその中の一人だ。
ソアは課外を受けていないし、他の友達は地理選択の課外教室にいるから仲間はここにはいない。
カンカン照りの太陽の日差しが室内にも入ってきて倒れそうだ。
それと同時に、本当に沸騰しそうなくらいに思考は限界を迎えていた。
起きていた隣のベッキョンくんを連れ出して話しをする。
チャニョルくんはジヨンさんと仲睦まじげだし、ギョンスとは少しはなしずらいし、頼れるのはベッキョンくんくらい.....。
クーラーが効いていなくても、廊下より教室の方が涼しいと、教室をでて実感した。
廊下の窓からグラウンドで部活動の生徒が動き回っている。あの炎天下じゃ焼け死んでしまいそうだなあ。
「Aちゃんってあんまり寝ないよね、学校で」
「そんなことないよ？ベッキョンくんだって珍しい。こんな暖かいのに寝てないって」
「俺は寝そうだったところを連れ出されたんだよ」
そう言うとベッキョンくんは口角を上げてにっと笑った。相変わらず調子がいい人だ。
私はしばらくぼーっとしていた。ベッキョンくんは同じように外を見ていた。
「.....なんか、チャニョルくんまたあの子と仲良いよね」
「んー、たしかに最近は一緒に帰ってるし仲良いかもねー」
あ....やっぱり一緒に帰ってるんだ。
そうなんだろうな、と思っていながらもそれが現実とわかると結構ショックが大きい。
「そうなんだね....」
「嫌だ？仲が良さそうなの」
「いや....全然」
全然は強がりかもしれない。
だけど嫌がる資格は私にあるのだろうか。
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作者名：よるちー | 作成日時：2016年8月13日 1時
