シアンに溶け合う白と黒2 (ページ14)

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「Aは....僕がただ話しを聞いてるだけだって思ってた？」

「.....違うの？」

「ただ友達っていう理由だけで聞く....はずがないよ、最初はそうでもこんなに長い期間」

「なに....それって.....」

「.....チャニョルのことももうすこしよく考えてみなよ。理由があるから何かアクションするってことだと思うけど。」

ギョンスが目も見ずにそう一気に言った。
最後の言葉に妙に納得しつつも、私は既にパンク寸前だった。

ギョンスがバイバイも言わずにさっと帰っていった。もう何が何だか分からないのだ。

家で一人で考えていると闇に吸い込まれてしまいそうだった。

ギョンスの言い方じゃまるで....ギョンスが私のことが好きみたいな。

まさかそんな素振りも見せないギョンスが私のことを好きなんて、と疑わしい気持ちがありながらも、これも決めつけなのかな、と気付いたら、あながち私の感じたことも間違ってはいない気がして、胸がざわざわした。

最後の助言は....どういうことだ？

チャニョルくんの行動は意味があるということ....? お返しだけじゃなくて他の理由が....?

私だけじゃ答えが見つからない。

いつもギョンスと一緒に見つけてきたのに、ギョンスは一人で行ってしまった。

このとき、どれだけ自分がギョンスに甘えていたのか、気付いた。