ずっとそばに、ぎゅっと空を。【KINGOFPRISM】 (ページ10)

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7.会見の言葉ページ10

Aside
あの人はやっぱり、ヒロさんだったんだ…。

ヒロさんは今、マスコミの対応で忙しい。
私が見ているのは『プリズム☆タイムズ』だ。ヒロさんの記者会見を生放送している。
ー会見ー
パシャパシャパシャッ
記者Ａ「前日の唯原さんの手にキスしたことは理解していますか？！」
ヒロ「はい。わかっています。」
記者Ｂ「ヒロさんのキャッチコピー、
《絶対アイドル、愛ＮＧ!僕はみんなのものだから》
に対し、どう思われてますか！？」
ヒロ「ファンの皆さんにはとても悪いことをしたと思っています。愛はＮＧと言っておきながらあんなことを…本当に申し訳ないです。ごめんなさい！！」←立ち上がって謝罪

記者Ｃ「唯原さんとはどういう関係ですか！？」

ヒロさんはどう答えるんだろう……。私のせいで迷惑をかけている。
ごめんなさい………！
ヒロ「彼女との出逢いは幼い頃でした。好きなんだと気づいたときには、もう会えないと決めつけていました。
でも、彼女は僕と逢うことを諦めてなかった、その気持ちが嬉しかったんです。
この気持ちは嘘ではありません！！」

パシャパシャパシャパシャパシャッ

嬉しかった。嘘じゃないって…。胸がきゅんっとした。

記者Ｄ「今まで蓮城寺べるさんや彩瀬なるさんとの恋愛疑惑もありましたが！？」

ヒロ「たしかに、あの２人と親しいことは確かです。でも恋愛関係ではありません」

聖「今日の会見は以上です。」

きっぱりと言ってくれたヒロさんが
かっこよかった。
コウジ「ヒロはハッキリしてるね。」
A「コウジさん？ど、どういう…。」
コウジ「ぼくはまだ、会見とか、発表とかまだする勇気がないから。」

いとさんのことだと思った。たしかにあの２人は会見なんか開いてない。
コウジ「でも、言わなきゃいけないって思ってる。そのくらいの覚悟の上で、好きになったから。」
コウジさんもハッキリしてると思った。垂直にいとさんを愛してる。

A「きっと、分かってくれるとおもいますよ。ファンの皆様。そこまでいとさんしかないんだったら。」
コウジ「そうかな。なんか照れくさいね。」

「Aはどこにいるの！？」

コウジ「なんだろ？大きな声が…。」
この声…。どうしよう。
コウジ「どうした？Aちゃん？」
A「お、お母様の、こ、声……。」
「お、お母様！！」
美織「A！！何してるのよ！！ニュースをみたわ。こんなとこに居させておけないわ。勉強のためにイギリスに行かせるわ。」

え…。