22.アンバランス？ ページ33
ヒロside
ツバキちゃんに告白された。
とてもまっすぐだった。
正直、僕は心が揺れた。揺れてしまった。
Aちゃんの気持ちがよくわからなかったから。
綾瀬の言うことはご最もで、何も反論できなかった。
結局、保留にしてしまった。
僕は、助けれなかった自分が悔しくて、ツバキちゃんで埋めようとしている。
それはツバキちゃんにも申し訳なく、
Aちゃんにも、悪い行為なのも解っている。話しかけてもらったのに、そっけなく返して。
けど、他の奴にも笑顔を振りまく姿に、とても嫉妬した。
避けてしまっている自分がいることも、わかってた。
ごめんね。ごめん…。
Aちゃんは僕のこと、どう思ってるの…？
それが、解らなかった。
ーーーーーーーー
Aside
ヒロさんは、私を嫌ってるのだろうか。
ツバキちゃんがヒロさんをすきなことも、知らなかった。
このまま、ツバキちゃんと付き合うのだろうか。
不安はどんどん募っていく。
そう思ってると、ツバキちゃんとヒロさんが歩いてきた。
とっさに、隠れてしまった。
ヒロさんはまだ、悩んでる顔をしてたけど、前より、ほぐれた気がした。
それも、ツバキちゃんのおかげなのか。
ヒロさん、貴方の気持ちがわからない。
この不安はいつまで続くのだろう。
そう思っていたら、涙がﾎﾟﾀﾎﾟﾀと落ちてきた。
だんだんあふれていき、いくつもの涙が頬を伝った。
なぜ、ヒロさんが私を避けるのか、それほど悪いことをしてしまったのか、それも、わからなかった。
ヒロさんは、誰が好きなんですか？
そう聞きたかった。
23.プリズムワールドからのMessage→←21.恋のち嵐
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぺんぎんふらっぺ* | 作成日時：2018年6月30日 15時
