8.お別れ？ 愛情？ ページ12
Aside
なにかが崩れる音がした。
A「い、ぎりす…？って………。」
美織「聞こえなかったの？！イギリスに行くわよ。」
ガタンッ
ヒロ「ただいま〜。って……、Aと…Aのお母さん…？」
美織「ヒロさん、あなたが無駄な行動をしたせいで、迷惑なの。だから、娘をイギリスにつれてくわ。」
『フランスに行くことになったの…。
私、わかなとおとと、一緒にプリズムショーがしたい！』
A「お母様、もうやめて…！！
私は、
行きたくない……。ヒロさんと、エデロのみんなと一緒にいたい!！」
美織「あなた、誰に向かって口聞いてるの！！」
バッ……
パンッ……！！
そこには、頬を手で抑えているヒロさんと、手を上げている母の姿があった。
私は、母に怒鳴りつけた。
A「何してんのよ！！ヒロさんに…、私の好きな人に！！
お母様なんて大嫌い！！絶対イギリスなんて行かない！！」
すべてを吐き出して、ヒロさんのそばに駆け寄った。
A「ヒロさん！！ごめんなさい！私のせいで……！！きれいなお顔に……。」
ヒロ「こんなんカスリ傷だよ。それより…、」
ヒロさんは母の方を向いた。
いいのよ。
お母様なんて。
手を上げるなんて。
アイドルに。
頭がおかしいわ。
ガタンッ
ヨロヨロと母は帰っていった。
絶望したような暗い目で。
涙が 母の頬を 伝っていった
どうして？ 私は正論を言っただけなのに。
ヒロ「家族っていろんな形があるんだね…。
あれが、親御さんの、なりの、愛情なんじゃないかな。 自分が厳しい家庭に育って、将来を期待されて、いい結果が出ているから、
Aちゃんにそういう教育をしてるんじゃないかな……。」
お母様なりの
愛情。
愛情………？
家族の
カタチ…………？
お母様が私を
愛している……？
そうして私は
小さい頃の記憶を頭から引っ張り出した
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作者名：ぺんぎんふらっぺ* | 作成日時：2018年6月30日 15時
