異世界はチートとともに。【イセスマ】 (ページ10)

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異世界9 ページ10

冬夜が払うと言って、金貨一枚をロングの少女に渡した

冬夜「はい、金貨一枚」

「…いいの？あたしたちは助かるけど…」

冬夜「売ってくれたんだもん。
　払うのは当たり前だろ？」

罪歌「まぁ、粉々にしてしまったがな…(苦笑」

「気にしないでいいわよ。
　じゃ、遠慮なく」

そう言ってロングの子は、
ガントレットの付けた手で金貨を受け取った

「助けてくれてありがとう(ニコッ
　あたしはエルゼ・シルエスカ。
　こっちは双子の妹、リンゼ・シルエスカよ」

「…ありがとうございました(微笑」

ぺこりと後ろにいたショートの子が頭を下げて小さく微笑む

冬夜「僕は望月冬夜。
　あ、冬夜が名前ね」

罪歌「私は七宮罪歌。
　罪歌が名前だ」

エルゼ「へえ、名前と家名が逆なんだ。
　イーシェンの人？」

冬夜「あー…まあ、そんなとこ(ニコッ」

罪歌「冬夜、そろそろ宿屋に戻ろう。
　遅くなっても困るからな」

冬夜「そうだね」

リンゼ「あ、宜しければ宿屋に連れて行ってもらえませんか？
　私達、宿泊先を探してて…」

罪歌「私は構わないよ。冬夜は？」

冬夜「僕もいいよ。一緒に行こうか」

リンゼ「あ、ありがとうございます(ニコッ」

エルゼ「助かるわ。ありがとう(ニコッ」

罪歌・冬夜「どういたしまして(微笑/ニコッ」

こうして、私達は宿屋「銀月」に戻った
新たにお客さんを連れてきたので、ミカさんはホクホクしていた
商売業となると、こういう風な感じなのか

そのまま4人で食事をしようということになり、
いろいろ話をしながらミカさんの夕食を食べ終え、
今は食後のお茶を飲んでいる

エルゼ「そうかー。冬夜達もこの町に来たばかりなんだ」

罪歌「ああ……エルゼとリンゼもこの町に来た、という感じか？」

エルゼ「私たちもあいつらの依頼で此処に
　水晶鹿の角を届けにきたんだけどね。
　酷い目にあったわ…なーんか胡散臭いなーとは
　思っていたんだけどさ」

リンゼ「…だからやめようって私は反対したのに…
　お姉ちゃん、言うこと聞いてくれないから…」

暴走気味な姉としっかり系な妹…
双子ってやはりこういう感じなのか

冬夜「二人はなんであいつらの依頼を受けたの？」

それはたしかに疑問に思った
あんなガラの悪そうな奴等と取り引きなんてどういう経緯なのか…