異世界42 ページ43
八重「こっ、これはなんでござる！？
あっ！せっ、拙者、拙者がいるでござるよ！？
子爵殿も！エルゼ殿もいるぅ！」
エルゼ「うわあ、なにこれ！勝手に動いてる！あたしここにいるのに！
えっ、これあたしじゃなくてリンゼ！？違う、リンゼもここにいるよ！？
どうなってんのー！？」
冬夜「落ち着けい(チョップ」
エルゼ・八重「あいたっ！！」
冬夜が二人にチョップをかました
罪歌「これはその時の出来事を記録して、
もう一度見れるようにできる私と冬夜の無属性魔法…のようなもの。
さっきの試合を記録しておいたんだ」
八重「すごいでござるな！この魔法は！」
エルゼ「なんて魔法なの？」
冬夜「あー、スマートフォン？」
エルゼ「すまあとほん…聞いたことない魔法ね…
まぁ無属性なら仕方ないか。
二人もこんな凄い無属性魔法使えるなんてビックリだけど」
エルゼが腕を組んで首を捻る
その間も八重はスマホを握りしめて、食い入るように画面を見つめていた
やがて八重が打ち倒されたシーンに差しかかる
八重「ここでござる！」
八重の正面から振り下ろされたはずの剣は、
初めから胴を狙って振り抜かれていた
やはり…あれは幻を利用した剣技か…
その手の使い手は知らないが、
まさかこういうのがお目に掛かれるとは思わなかった
能力では不可能だから真似程度なものだが、
幻術を利用すればそれと似た剣技は出来るかもしれないな…
エルゼ「どういうこと？」
冬夜「さぁ…？あ、罪歌は気付いてたりする？」
罪歌「まぁな…この手の剣技の使い手は知らないが、
まさかこんな使い手も居るとは思わなくて心躍る感じだな(クスッ」
エルゼ「これの理由が分かるの？」
罪歌「私は見えていただけだ。
その内容については貴女が知っているんじゃないか、八重？」
八重(コクッ
罪歌「私はリンゼの話し相手になってるから説明頼んだ。
あ、勿論内容は聞こえてるので二度説明は大丈夫だぞ」
リンゼの隣に座って退屈だと思うから、話し相手になろうと思った
罪歌「悪いな…私達だけで盛り上がって(苦笑」
リンゼ「いえ、この状態ですまあとほん？というものを
見ることは出来ませんから…
それに、お話の相手が居てくれて嬉しいです(ニコッ」
罪歌「そうか(微笑」
リンゼと居ると妹系の仲間と居る気分になるな…
懐かしいというか、和むというか…安心感？
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作者名：神城イサナ | 作成日時：2018年12月21日 23時
