マスター39 ページ40
罪歌「これから話す内容は、
カルデアのスタッフや職員には秘密ですよ?」
ダ・ヴィンチ「わ、分かった…」
罪歌「私の両親は魔術師なんです。
母親が魔術協会、父親が聖堂教会の所属でして…
産まれた際の私の異常性…それが理由で囚われて狙われているのです。
産まれた際にそれが発現した故に両親は不気味がり、
赤子の私を虐待しました」
マシュ「虐待……」
ロマニ「その異常性というのは、一体何なんだい…?」
罪歌「一番最初に発現していた
両袖を肘辺りまで捲り、発動する
ズズッ
全員-メドューサ・ヘラクレス「っ!?」
エミヤ「これは…!?」
ダ・ヴィンチ「この魔力は尋常じゃなくないかい…?」
クー(術)「こんな恐ろしい魔力は感じたことねぇよ…」
メドューサ「マスター、よりにもよって
罪歌「その様ですね(苦笑
しかも、一定時間このままで何もしなかった為に
虐待へと繋がったようです」
メドューサ「マスターを虐待するなど…下種な事を」
ヘラクレス「〜〜〜…」
罪歌「魔術師である両親にとって、
こんな魔力は異端と貴重品として扱われるべきだ…
その考えによって私の人生は狂ったように平穏から離れていきました。
赤子の頃から両親の殺し合いを見させられ、
「この惨状を目に焼き付けないと捨てる」
と脅されて、目を逸らすことを許されなかった…
それが6年も続くと精神的に病むことが多々ありましたよ(苦笑」
クー(術)「赤子の頃から殺し合いを見るって…
なんで殺しあうことになるんだよ!?」
罪歌「先程言った通り、母親は魔術協会で父親は聖堂教会の人間です。
魔術協会の下で「貴重品」として保存するか、
聖堂教会によって“異端者”として殺すか…その考えの違いですよ。
魔術協会と聖堂教会は相性が最悪ですからね…
ちなみに、どうしてそんな二人が結婚したのかと聞かれたら簡単です。
魔術師の家系と知る前がただの一般人として出会ったから、ですよ」
ダ・ヴィンチ「家系を知ってからは、出会ったときのことを忘れて
魔術師としての道へ走った…ということか」
罪歌「そういう事になりますかね…」
まぁ、私の異端性はそれだけではないのですがね…
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作者名:神城イサナ | 作成日時:2018年12月19日 5時