マスター29 ページ30
罪歌「ではお願いします」
クー(術)「はいよ。ベルカナ」
フォン
ジー
罪歌「特に損傷はないようですね。
何処かが壊れてたり、傷ついてる所もない…
キャンセル」
パッ
クー(術)「そういや、なんでメドューサやヘラクレスは
お前さんと知り合いみたいな様子だったんだ？
特にヘラクレスはバーサーカーで狂化されてるってのに、
何故か意思がある感じだったしよ…」
罪歌「私達は初対面ですよ。
ですが、あの二人は私を知っている…
つまり、共通点を持つ二人だからこそ私を知っているのですよ」
クー(術)「共通点？お前さんとも共通点があるのか？」
罪歌「そう聞かれると微妙なところですね…
私自身、異端者である以外に何も知らないので」
クー(術)「…その異端者って称するのは、意味があるのか？」
罪歌「ドクターとマシュには説明してあります。
ですが、聞かない方が身の為かと」
クー(術)「なんでだ？」
罪歌「分かりません。
ですが、もし深入りすれば……どんな末路になるか…」
クー(術)「そんなにやべぇのかよ；」
罪歌「恐らく、ですけどね」
クー(術)「共通点持ちの二人は知ってるのか？」
罪歌「知っていると思いますよ？
私が異端者である理由を」
クー(術)「ふぅん…まぁいいか。
いきなりマスターの事情に深く関わる程、今のオレはバカじゃねぇしな」
罪歌「その発言からして、槍が宝具のとき…
つまり、ランサーで現界していたら関わった可能性があると？」
クー(術)「多分なｗｗｗ」
罪歌「そうですか」
コンコン
罪歌「はい、どうぞ」
シュンッ
ロマニ「罪歌ちゃん、使い魔が戻って来たよ」
狼「ガウガウ♪」
ピョンッ テテテッ
罪歌「おかえりなさい(微笑
返事はどうでしたか？」
狼「ガウゥ……」
罪歌「え…？」
この子、今なんて…？
気のせいでなければ…今
“返事はなかった”
と、言いましたか…？
罪歌「それはどういう事です？
あの組織が報告程度で納得する程単純な人間ではないのですよ？」
ロマニ・クー(術)(組織を知っていながら貶すのか；)
狼「ガウ、ガウガウ」
罪歌「！別の人の返事？」
狼「ガウガウ。ガーウー」
罪歌「……いや、まだ寝る時間ではないのですが…
夜になれば分かりますかね。
分かりました。戻って休んで下さいね(微笑」
狼「ガウッ♪」
シュンッ
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作者名：神城イサナ | 作成日時：2018年12月19日 5時
