自身の異能に愛される『無』の少女と重力使いの兄【文スト・FGO】 (ページ32)

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白と黒31 ページ32

敦「誰かと異能で戦ってるの…？」

サクヒ「後に分かりますが、少しだけ明かしましょうか。
　救出を阻んでいる敵を生きた状態で排除中です」

国木田「初日から面倒なのと関わったのか！？」

サクヒ「面倒じゃないです。
　あの子を助けたいから助ける為にやっている事です。
　身勝手なのは承知の上で、それを解っていても助けたいのです」

潤一郎「サクヒちゃん…」

アストルフォ「結局どうなったの？」

サクヒ「私の弟になった」

アストルフォ「弟か！これで揃っていればいいのにね…」

サクヒ「揃う事はないって判明したけどね…
　まさかこんな事になるなんて…選択に後悔はない……
　でも、辛いのは辛いかな(ギュウッ」

あの人が……中也兄さんが敵だなんて思わなかった
敵になるなんて思ってなかった
あの時の選択を後悔はしてない…
どっちにしても傷つけるのは分かってたから…

だけど、もし対面したら…あの人は私を憎むだろう
私は光で兄さんは闇の世界に住む者となった

敵対組織に所属している上に、
私は中也兄さんの仲間を傷つけている
記憶がないからこそ、私は憎い敵となるだろう

それが…その瞬間が来るのが怖い

アストルフォ「後から追加報告行く？(ナデナデ」

サクヒ「あの子が来てから行きます。
　今は…心の整理が…」

アストルフォ「うん…そっか(ギュー」

全員「………」

アストルフォ「マスター…落ち着いてからでいいんだけど、
　これからどうするの？」

サクヒ「……考えておきます。
　話せる問題ではないですから…」

アストルフォ「分かった…(コクッ」

サクヒ「………(ギュー」

アストルフォ「大丈夫だよ、マスター。
　ボク達は裏切らないよ…絶対とは言い切れないけどね(苦笑」

サクヒ「それでもいい……
　絶対じゃなくていい…私だって絶対に守れるわけじゃないから…」

アストルフォ「マスター…(ナデナデ」

いつの間にか鏡花ちゃんとナオミちゃんと与謝野さんは離れていた

サクヒ「ライダー、戻りますか？
　そろそろお昼ですし…」

アストルフォ「彼が来るのとセイバー達が戻ってくるのを確認してからね♪」

サクヒ「分かりました」

敦「彼って…弟さん？」

サクヒ「出会った縁で義理ですが姉弟になりました」

太宰「今日出会って弟…」

サクヒ「そろそろ来ると思うのですが…」

そう呟いた瞬間