白と黒24 ページ25
久作「サクヒちゃん……
じゃあ、僕が神様に愛されてなくても嫌わない?」
サクヒ「神様に愛されてるか否かは、私が決めることではないのです。
久作君は、見たこともない存在に嫌われてるって
決めつけることが出来ますか?」
久作「出来ない…」
サクヒ「ならば、全ての神様が久作君を愛していないなんて
ありえませんよ…少なからず君を愛している神様はいるはずですよ?
君のその考えは、人間そのものを愛していないのが神様ってのと
同じ原理ですから」
久作「ぁ……」
サクヒ「だから、久作君を愛してくれている神様はいると思います(優笑」
久作「……ほん、と…?
僕は…神様に、愛されてる…?」
サクヒ「きっといますよ。久作君だって人間なんです。
ちゃんと君の事も愛していると思います」
久作「ふ、ぇ……うぅっ…!(涙流す」
サクヒ「好きなだけ泣いていいですよ。
泣き止むまで傍に居てあげます。
外からは誰にも見られないのだから」
ギュウッ
久作「う、ぁ……あぁ……
うわぁああああん!!(泣」
サクヒ「辛かったのですね……
スッキリするまで泣いていいですよ(ナデナデ」
久作君はしばらく泣き続けて、落ち着いたのか涙が止まった
久作「ありがとう…サクヒちゃん(涙拭う」
サクヒ「スッキリしましたか?」
久作「うん……神様に愛されてるって思ったら、心が軽くなったよ♪」
サクヒ「良かった♪
そういえば、異能について悩んでる感じですか?」
久作「なければ良いなって思ってるかな…
こんな力を欲しいなんて、一度も思ったことないもん…」
サクヒ「ふむ……異能が発動する道具とかは?」
久作「この人形が発動の鍵?みたいな感じ」
サクヒ「了解です」
人形に手を翳して鍵の力を浄化する
フォン
サクヒ「久作君、少しだけ目を閉じてくれますか?」
久作「?分かった…(目を閉じる」
スッ フォン
サクヒ「はい、大丈夫ですよ」
久作「何か外れた感覚がしたかも…?」
サクヒ「君の世界に接続して、全ての回路から久作君の異能を浄化しました。
久作君はもう異能力者ではなく、非異能者になったのです」
久作「それって…誰かを壊さなくて良いの?」
サクヒ「そういう事です♪」
久作君は私に抱き着いた
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作者名:神城イサナ | 作成日時:2019年1月22日 6時