有と無23 ページ24
マーリン「固有能力以外は何も覚えてない、と…
しかも、その能力を得た過程すらも知らないんだね」
縁(コクッ
マーリン「縁ちゃんみたいな子は知らないけどなぁ…
カーダーなんてクラスも知らないし、千里眼で視えないなんてねぇ…」
縁「資料、コピー、する、もらった」
マーリン「書類？キミのステータスとかが書かれた書類かい？」
縁「うん……モニター、映す、した」
マーリン「モニターか…見せてくれるかい？」
縁「了解。
パッ
マーリン「成程、こういう能力か…
けど、ガブリエルって熾天使だよね？」
縁「けど、使う、出来る」
マーリン「ん〜？(首傾げ」
流石に分からない可能性が高いかな…
モニターに資料をコピーした
縁「これ…」
マーリン「どれどれ？
………ふむ…推測は出来そうかな」
縁「？」
マーリン「でも、この推測は大いに間違っている可能性が高い。
それでも聞くかい？」
縁「聞く。少し、でも、私、自身、知る、したい」
マーリン「そっか♪じゃあ推測だよ？
まずキミは擬似サーヴァントの可能性がある」
縁「デミ・サーヴァント、違う、存在？」
マーリン「そうだよ。
多分キミの場合は神性が誰よりも高いから、
強力な神霊なんだと思う」
縁「神霊……神、関係？」
マーリン「うん。イシュタルやエレシュキガルみたいな感じの
女神の部類だろうね…それもハイスペックな女神だ。
でなければ、誰もいない神性EXランクなんて考えられないんだよ」
縁「女神…擬似サーヴァント…」
女神の依り代になるって…どういう状況でそうなった？
マーリン「そして、その神霊かキミ自身か…
あるいは両方か……『世界』と契約しているようだ」
縁「？世界？」
世界って、生命が生きる為の在り場じゃないの？
マーリン「『世界』には“抑止力”というものが存在するんだ」
縁「……人類、持つ、破滅回避、祈り、「アラヤ」
星、願う、生命延長、祈り「ガイア」
両方、世界、守る、役目、持つ、無意識、存在？」
マーリン「！知っているのかい？」
縁「？(首傾げ」
何がだろうか…
この世界を守る存在なんだよね？
マーリン「縁ちゃん…世界ってなんだと思う？」
縁「……生命、在り場？」
マーリン「うん、そうだね。
じゃあ、それが力を持つと思うかい？」
……力を持つ？
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作者名：神城イサナ | 作成日時：2018年12月11日 16時
