封印1 ページ2
神夜「此処は…聖界？」
聖界では声も出るからか…
？＜神夜…＞
神夜「！世界…？」
聖界の支配者である『世界』の声がした
世界＜大丈夫…ではないな＞
神夜「二度目の人生での事ですか？」
世界＜あぁ……よりにもよって、お前を殺すなど…＞
神夜「所詮は協会の行うことですから…
私としては、あの人達に会えなくなってしまった事が、
寂しいですかね…
お別れの言葉を言えずに死んじゃいましたから…」
世界＜……会いたいか？＞
神夜「会いたくても会えないではないですか…
このまま消えてしまうのなら、会ったところで傷つけるだけですよ…」
世界＜………＞
神夜「もちろん、私だって本当は消えたくないです。
でも、どういう顔して会えと…？
出会いがあれば別れもある…
でも、こんな別れ方は嫌だった…
せめて、ちゃんとお別れの言葉を言いたかった…なのに…！(涙流す」
世界＜神夜…＞
神夜「これはあなたに怒っているわけではないので、聞き流して下さい。
私が世界の為に死ねば永遠に護られるなら、
私はずっと死に続けるのですか…？
仲間を傷つけっぱなしで、永遠に護る代償として傷つける…
もう生きる意味が分からない…！」
世界＜………＞
私だって、本当は生きて居たかった
一度目の人生でも、二度目の人生でも…
けれど『世界』の為に殺されて、私は何が残るのですか？
何度も殺されて治療で生き延びて、最終的には目的の為に本当に殺された…
もう嫌だ……死にたくない……！
世界＜…生きていたいか？＞
神夜「もう死にたくないのです…
もちろん、生には死が付き物です。
でも……何度も殺されて治療で生き延びて、目的の為に本当に殺されて…
私には何も残らない…
ただ傷つけてばかりで、得たものさえも手放すことになって…
どうやって生きていけばいいのですか…」
世界＜…我等も、お前には死んでほしくない。
故に、二度目の人生で殺されたときに考えた。
お前を死なせなければ良いと…＞
神夜「！それって…」
永遠を与える…ということ？
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作者名：神城イサナ | 作成日時：2018年11月9日 18時
