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兄妹13 ページ14

太宰さんのワイシャツが置いてあって、
それを着る事になりました

久遠「……大きいですね。
  ブカブカなのですよ」

膝まで隠れてしまうですよ

ペタ ペタ ガチャ

久遠「上がりました」

太宰「ん?上がっt…って、髪濡れたままだね。
  乾かしてあげるから、こっちおいで」

久遠(コクッ

タオルで髪を優しく拭いてくれる太宰さん

太宰「ところで、あの夢が戦術で使えるってどういう意味だい?」

久遠「例えばですね、男性にしか興味がない人がいるとしますよね?」

太宰「出来れば考えたくないけど、そうだね…」

久遠「その人と戦う時に眠らせて、その隙にあんな感じの夢を見せれば
  素敵な夢を見ていると誤認してずっと眠ってくれるんですよ」

太宰「成程………それ、やった事ないよね?」

久遠「……どうでしたかね…」

太宰「一寸!?;」

久遠「私だけの秘密なんですよ〜♪」

太宰「も〜……あ、それともう一つ。
  なんで一人称が変わるんだい?」

久遠「!」

太宰「女の子なんだから「私」で統一した方が良くないかい?
  まぁ、ボクっ娘やオレっ娘もいるけどさ」

久遠「……そういう風に生きてきた…
  とだけ言っておきます」

太宰「そっか……苦労したんだねェ(なでなで」

久遠「………」

何か誤解してるようだけど、
転生先で散々「ボク/オレで喋って!」って言われたからなんだけど…
「口調はそのままが好みだから、一人称だけ!」
って言われ続けて男装の時とかに使えたから馴染んだのですが…
何を誤解してるんでしょうね、この人…

太宰「今は包帯取ってるんだね」

久遠「今は包帯出来ませんからね」

太宰「てっきり、目を瞑って来るかと思ったんだけど…」

久遠「何故です?」

太宰「メデューサみたいな力あるんでしょ?」

久遠「…そうでしたね」

忘れてましたよ、その設定;

太宰「まァ、嘘って事が今分かったよ」

久遠「ぐ……でも、目の事がバレるわけにはいかないのですよ。
  なので、黙ってて下さいね!」

太宰「どうしよっかな〜♪」

こいつ…!

久遠「目の事黙っててくれないと、
  過激な夢を永遠と見せますよ?」

太宰「すいませんでした」

久遠「まったく」

太宰「でも、金色と銀色のオッドアイか…
  凄く綺麗じゃないか(微笑」

久遠「まぁ、目に恨みはないですよ?」

太宰「他に恨みがあるのかい?」

久遠「売られかけた事がありますから…」

太宰「!」

色んな世界であったからなぁ…

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作者名:神城イサナ | 作成日時:2018年10月28日 18時

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