異世界の転生者が王権者に…!?【K】 (ページ10)

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転生者・異世界・王権者8 ページ10

熾月「あとは副長さんか……何処に居るんだ?」

加茂「俺が伝えてこよう」

熾月「!…いいんですか?」

加茂「ああ」

熾月「あ、ありがとうございます……」

ちょっと驚いたな……

熾月「挨拶は後でしますので、一度失礼します(お辞儀」

私達は執務室に向かった

熾月(さて、秩序を重視する組織の判断はどうなるかな?)

元より相容れないから興味ないが、結果次第では危ないかもしれない
殺されそうなら、頑張って止めるしかないからな…

秋山「…熾月」

熾月「!(ゴンッ」

呼ばれて止まるには遅く、結構強めにぶつかってしまった

熾月「…………」

秋山「だ、大丈夫か…?;」

熾月「…平気だ。別に痛くないし、心配されるまでもない」

この程度で痛いなんて感じてないし、思ってもないからな

…視線に耐えられなくなる前に入っちまおう

コンコンガチャッ

熾月「失礼します」

宗像「…返事の前に入ったことへ指摘する前に、
　扉にぶつかったんですか?」

熾月「痛くないので気にしないで下さい。
　気にしたら負けです。終わりだと思っていいかと」

宗像「そうですか(微笑」

…コイツ、いつか掘り返すつもりだな

熾月「…副長さんが来たら本題に―――ですかね?」

宗像「セプター4全体に伝わるのは後ですからね。
　内容次第で対応が変わるでしょう」

熾月「話す気力を失くす発言されると黙りたくなりますね」

実際には黙るつもりはないが、割と本気で黙りたくなる

熾月「…真面目に言いますけど、変な事は考えないで下さいよ?
　変な理由で家出とか嫌ですからね?」

伏見「は?家出?」

伏見さんが疑問符を浮かべた瞬間にドアが開き、
副長の淡島世理さんが合流した

熾月「――さっきの話は後回しにして、自己紹介しておきますね?
　私は秋山熾月―――秋山氷杜の妹にして、第七王権者「無色の王」です。
　以後お見知りおきを(お辞儀」

宗像「…貴女とは深い付き合いになりそうですね」

熾月「否定はしませんよ。肯定でもありませんがね」

世理「…失礼だが、第七王権者ならば覚醒の時にダモクレスの剣が…」

熾月「その辺は認識操作で誤魔化しました。
　あの時は色々大変だったもので…(苦笑」

世理「そ、そうか……」

伏見「…ストレインってことも黙ってたのか」

熾月「コクリ)…本当は、ずっと黙ってるつもりだったんですよ。
　あの事がなければ、穏便に事が終わると思ってましたからね」

秋山「あの事って…?」

…覚悟決めて話すとしようか