異世界の転生者が王権者に…!?【K】 (ページ13)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:1,149 hit

転生者・異世界・王権者11 ページ13

集「あ、もしかして…男子寮と女子寮で分かれてるとか…?」

秋山(コクリ

あぁ…納得出来た
兄さん達は転生でのことを知らないから無理もないのか

教えない方がいいから教えてないだけだが、
まだその段階じゃないからな……

集「…どうするの?」

熾月「どうするって……二人と同室に住む以外に何がある?」

伏見「…お前、マジで言ってんの?(驚」

熾月「?全く知らない誰かと同室よりはマシじゃないですか。
　監視の意味でも、全然問題ないと思うんですよ」

弁財「いや、性別を考えるべきだろう…」

熾月「じゃあ必要な時は「優月」になるから、それで妥協しよう」

秋山「優月?」

集「そういえば、室長さんに教えてなかったね」

熾月「後回しでいいだろ。
　開示する量を増やして面倒を起こされたくない」

男の姿になった時の名前が「優月」
何度も変化していたが、実際に邂逅するのは初めてだ

熾月「そういうわけで、仕事部屋に到着」

ガチャッ

熾月「ただいま戻りました」

道明寺「お、帰ってき……誰!?」

集(まぁそうなるよね…執務室から出て来たんだし;)

秋山「熾月の知人らしい」

集「初めまして。桜満集です(ペコッ」

日高「吠舞羅のとこの人そっくりな声!?」

熾月「兄さん達の席って何処なんだ?」

秋山「特に決まってないから、適当に座っていいぞ?」

仕事用の席とは別という感じか…なるほど

熾月「集は何処がいい?」

集「僕は何処でもいいけど、熾月は?」

熾月「集の隣なら何処でもいい」

道明寺(え?ホントに知人ってだけ?
　距離感がそんな風に見えないんだけど…)

秋山(こんなに親しいと、関係性が気になるな…)

…予想通りと言うべきか、心の中で私達の関係を詮索してるな

そりゃ、実際は異世界に存在する双子だから気になるかもだけど…

熾月(信じられないことくらい、一応は知ってるよ)

私や『こちら側の味方』が得ている情報と知識は、
一般的なものとは違う部分が多いからな

熾月「改めて挨拶しますね。
　私は秋山熾月―――秋山氷杜の妹で、第七王権者「無色の王」です。
　以後お見知りおきを(ペコッ」

集「桜満集です(ペコッ」

熾月「一応言っておくと、あなた方のことは存じています」

加茂「…秋山に妹が居たことが驚きだな」

秋山「言ってなかったからな」

日高「なんで言わなかったんスか?」

あ、その質問は……

秋山「熾月に惚れる奴がいたら困るから」

こう返ってくるから何も言えないんだよなぁ;