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縁と絆1 ページ3

――福沢side――

仕事の休憩を兼ねて、私は猫が集まる空き地に来ていた

猫「「「ニャーニャー。ニャーニャー(ゴロゴロ」」」

福沢「………」

懐から煮干しの袋を取り出し、猫に与えようとするが…

猫「「「ニャアアアア!!(逃」」」

今日も逃げられてしまった…

また次回来ようと思い、探偵社に戻る道を歩いている途中

ドタッ

福沢「?(誰かがこけたのだろうか…)」

子供がこけたのかと思い、空き地を出て音のした方に向くと
髪の長い少女が倒れていた

腕は血で染まっており、大怪我を負ったと考えて急いで駆け寄った

福沢「そこの少女、動けるか?」

煉架「っ…ぐ……」

福沢(起きる気配がない…真逆、腕以外も怪我したのか…急がねばな)
  「すぐに手当てをする!気をしっかり持て!」

幸い探偵社の近くまで戻って来た為、少女をゆっくり仰向けにして抱き上げる

身長で想像出来ない程に異常な軽さだったのが気になったが、
今はそんな事を気にしていられなかった

異常な出血量だった故、一刻を争うので与謝野君の元まで走った

医務室に向かおうと急いでいると、乱歩が通路に現れた

乱歩「与謝野さんを医務室に先に行かせたよ!」

福沢「感謝する!」

与謝野君が事前に医務室に居れば助かる!

速度を上げて医務室へ急いだ

ガラッ

与謝野「社長!」

福沢「彼女を頼む!」

与謝野「了解!」

ゆっくり寝かせた後は退室し、
仕事をしながら手当てが終わるのを待つ事にした…が

コンコン

福沢「誰だ?」

与謝野「与謝野だよ」

福沢「入れ」

ガチャ

何かあったのだろうか…いや、それなら乱歩か他の社員が来る筈…

与謝野「社長…あの子の容態なんだが…」

福沢「…危ないのか?」

あの出血量では危ない状態でもおかしくはない…
返答に少し身構えたのだが…

与謝野「逆だよ…」

福沢「…逆?」

どういう事だ?

与謝野「あの子は何処も怪我していないんだよ…」

福沢「…なに?」

何処も怪我していない…?

だが、あの出血量で怪我がない等あり得る筈が…

私の疑問を見透かしたのか、説明してくれた

与謝野「治療の為に血を拭いたんだが、何処にも怪我がないんだよ。
  傷跡すら存在しなかったからね…」

傷跡すらない……真逆

福沢「異能力、という事か?」

与謝野「可能性は十分高いだろうね。
  治癒系統…それも自己治癒能力のタイプだと思うよ」

倒れる時には既に治っていたという事になるのか
何かに巻き込まれて倒れていたのだろうな…

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作者名:テナ | 作成日時:2019年5月24日 0時

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