カルデアの双子マスターは“光”と“闇”【FGO】 (ページ3)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:962 hit

光と闇1 ページ3

月音・陽斗「………」

とある真っ白な空間のベッドに双子の少年少女が眠っていた
ただ眠っているわけではない

少年少女…月音と陽斗の身体には肌があまり見えない状態となっていた
手や腕や脚には包帯が巻かれている

手は指が少し見える程度、腕は二の腕辺りからが肌として見えており、
脚は足首から太ももまでが巻かれているという状態だ

しかし、手足だけが包帯で手当てされているわけではない
首にも包帯が巻かれており、
この状態は誰が見ても普通の怪我じゃないことが分かる程だ

双子が眠るベッドの傍で、
椅子に座って少女の目覚めを待っているもう一人の少女と、
一匹の小動物が居た

薄紫色の髪と目をした眼鏡の少女で、
月音と陽斗の状態に辛い顔をしながらも優しく見つめている

小動物は、傍から見れば不思議そうに見つめている様にしか見えないが、
気付く者が居る場合は不思議に思うかもしれない
小動物が“真っ直ぐ双子を見ている”ことに…

その少女…マシュ・キリエライトは、
双子の身体に掛かっている掛け布団を被せ直したりして、
少しでも痛みが和らぐように願っている

小動物は、双子のベッドの間の椅子に座って待機している

マシュ「このお二人が、人類の希望として運命を背負うんですね…
　私達で支えましょうね、フォウさん」

フォウ「フォウ」

マシュがフォウと呼ばれた小動物に話しかけ、
フォウが返事をした瞬間

月音・陽斗「ん……」

マシュ・フォウ「！」

月音・陽斗「………」

双子が目を覚ました
目覚めたことにより、双子の運命の歯車が動き出す

月音「…？」

陽斗「此処何処だ…？」

月音「！貴方も眠っていたのか」

陽斗「お？お前もなのか。
　此処って何処なんだ？」

マシュ「此処はカルデアの医療室です」

陽斗「医療室？」

マシュ「少人数用の方ですけどね」

月音「医療室……っ(起き上がる」

マシュ「あ、無理に起きちゃ駄目です！」

月音「大丈夫、です……
　えっと、ずっと此処に居てくれたんですか…？」

マシュ「所長の言い付けもありますが、心配だったので…
　あ、私はマシュ・キリエライトと言います。
　こちらはフォウさんです(ニコッ」

フォウ「フォウ」

月音「マシュさんとフォウさん、ですね…
　私は七宮月音です」

陽斗「起き上がる)俺は七宮陽斗でっす☆」

これが、私/俺達の初めての仲間の出来る第一歩だった