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□ おれ の いきかた ページ3

「じゃ、先に帰りますねー」


他の従業員より少し先に店を出る。
いつも腰巻きにしていたパーカーも少し肌寒かったから普通に着た。

なんたって、もう7月には入っているものの、梅雨の影響かまだひんやりとした空気が漂っていた。


とある公園に着くと俺は足をとめた。

「あ、晴にぃだー!」

一人の男の子の声が響くに連れ、遊んでいた子供達がこっちに向かってきた。

要するに、行き着けの公園ってわけ。

「おー、お前ら久しぶり。っていうか、もう4時半だぞ、帰んないのか?」

さすがにこの時間に遊んでたらこの子の親達に怒られると思い、必死に引き剥がそうとする。

「晴にぃも帰んないのー?」

一人の女の子が声をあげた。

「兄ちゃんは大人だからね」

めっちゃドヤっとすると女の子は「えー」といって一歩下がった。

いや、完全引かれたよね...


そんなことを考えているのも束の間。

「ねえ、遊ぼーよ」
「遊ぼー?」

そんな声が聞こえてきた。
公園で休みたかっただけの俺はどうすることもできず、戸惑っていた。
ていうか、子供の威力半端ない...


と、その時だった。

「晴にぃ、魔法使えるの?」

誰かが言った。

「なら、魔法でこのお人形直して」

その子の手には壊れかけの人形。
きっと、俺が魔法使いとかいうあだ名を聞いて来たのだろう。

前にロボットを直してあげた子がつけたあだ名。

そこまで拡散されてないかと思いきやめっちゃ拡散されてるし...


迷ったが、見捨てることはしたくない。

「...わかった。お兄さんが直してあげる」




魔法。
正しくは “ 能力 ” 。

隠しながら生きてるヤツもいるけど、俺は積極的に使う。

それが生き方_______。

□ みす→←■ あこがれ の おはなし



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作者名:お酢 x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年7月8日 7時

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