前世の再会3 ページ4
トンきゅんの隣に座ってからも、俺達は希鈴さんを見つめていた
トンきゅん
「…ところで、そちらの2人と知り合いなんですか?」
トンきゅんがそう聞くと同時に、俺達に視線を向ける
希鈴
「…………………」
悩むような匂いがする…
それに、首を傾げそうになってる…
「知り合いじゃない」
なんて言われたら、ショックを受けるかもしれない……
善逸なんて大泣きするかもしれないな……
そう思っていると、希鈴さんは――――――
希鈴
「――そうだと思ウ。思い出せないけド……」
と、答えた
それで分かった……分かってしまったんだ
俺達を憶えてないということに……
嫌な予感が当たってショックだけど、まだ希望はある
希鈴さんは、俺達のことを「知らない」とは言わなかった
曖昧でも知り合いだと分かった上で、「思い出せない」と言った
なら……記憶が戻る機会がある!!
炭次郎
(また皆で……異世界の人達とも過ごせることを願ってます)
そう願いながら、休み時間にメールを送って昼休みを待った
―――炭次郎side終―――
―――昼休み―――
端末の操作、部活の所属、部活対抗戦―――――
それらを一通り聞いた私は、幼馴染の居る教室に向かっタ
善逸に大泣きされたけド、炭次郎が宥めてくれたので単独行動中
…周りの視線がすごく鬱陶しいガ、反応するだけ無駄なのでスルー
2人の呼び方については希望されたことで、
私が性転換出来ることを知っていタ
性転換だけでなく、私が忘れていることも知っているらしイ
2人曰く「教えてくれた」とのこと
希鈴
(とりあえず、キョウ兄に報告しておかないト……)
彼は『私/オレ』を知る人物
オレにとっては唯一の人物だと思っていたガ、
まさか他にも知る人物がいたとは……しかも同じ場所に
一体どれだけの人が『私/オレ』のことを知ってるのカ……
記憶が戻ることに繋がるなら、誰が知ってるのか把握しないといけなイ
予定を考えてる内に到着し、席に座ってるキョウ兄を呼ぶことにしタ
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作者名:麗月 | 作成日時:2020年6月24日 3時