前世では宇随天元の姉/兄だった“命柱”、現世では一宮エルナの双子 (ページ6)

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前世と現世の再会3 ページ6

待ってる間にトンきゅんに学園についての説明を聞いタ。

既に知ってるから軽く聞き流したけド、確認するには丁度いイ。

ミコト
「玄弥は何部なんダ?」

玄弥
「俺は帰宅部です。

　…ちょっと苦労しましたけど」

ミコト
「ふむ……丁度いいシ、私も帰宅部にすル」

クラス
「!!?(ザワッ」

そう決めた瞬間、周りが驚いて声を上げタ……煩いナ。

トンきゅん
「ちょっと、あなた本気ですか…?」

ミコト
「あァ」

トンきゅん
「帰宅部ですよ?勝負するんですよ?」

ミコト
「だからどうしタ?」

トンきゅん
「まだ能力に目覚めてないでしょう?

　せめてその後でもいいのでは?」

ミコト
「やり様はいくらでもあル」

玄弥
「多分、希鈴さんも同じだと思うしな」

同じ…?

どういう意味なのか分からないことを察したのか、
端末を置いて両手を広げた。

すると…

フォン

ミコト
「…!」

玄弥の手に、刀と銃が現れタ。

ソレは、玄弥が前世で使っていた得物―――日輪刀と大口径の銃

ミコト
「――ちょっと待テ。

　さっきお前が言った『同じ』ってまさか…」

玄弥
(コクリ

マジか…。

その頷きで察しタ。

『呼吸法』や『血鬼術』が、能力となったのだと―――

ミコト
「…うン、ソレは後回しになりそうだナ」

玄弥
「入部してから、ですか?」

ミコト
「そうなるかナ」

念の為にと持ってきた物を鞄から取り出ス。

玄弥
「それ…!!」

ミコト
「保険を兼ねて持って来てたんダ」

前世で鱗滝さんから貰った“狐面”

身に着けることが多く、

それ以外は手入れしながら保管していた―――大切な宝物。

前世の記憶があるかを確認する為に持って来たのだガ、

すぐに記憶ありと判明したことで嬉しくなり、懐かしさを憶えて取り出しタ。