【閑話】The Last night ページ37
目が覚めて真っ先に目に飛び込んできたのは、オレンジの柔らかい光に照らされた白い天井だった。
机の上には夕飯の皿が片付けられもせず残っていて、洗うのがだるくなって寝オチしたんだろうなとぼんやり考える。
水の音がする。
テレビの中でコメディアンが笑う。
後ろからもっとリアルな笑い声がする。
「あははは…………
ん、大和起こした？ごめんごめん。
風呂沸かしてるから好きに入んな。」
鞠だ。
なんでお前ウチにいるんだよ。
「………えー、風呂面倒くさいは流石にやめてよ、折角沸かしたのにもったいないし。」
は？風呂が面倒？
お前こそ何言ってるんだよ、突発性難聴か？
「…ん、後で入る？なら良し。
風呂溜まるまでもうちょいかかるし、ちょっとなら寝ててもいいよ。」
どうやら鞠にオレの声は聞こえていないらしい。
向こうは会話のドッヂボールしてるので、オレが変なこと言っているのかもしれない。
「…………明日？特に用は無いけど」
オレはどうやら鞠に次の日の予定を聞いたらしい。
女子か。
「でもヤマトはいいの？明日も───でしょ？
まぁいいならいいんだけど！」
おい、鞠、
オレは明日も何なんだ、そこ大事だろ。
「それにしても海かぁ。
僕海なんて行ったことないんだよね。
沁みるからさ。」
沁みる？
怪我でもしたのか？
見せてみろよ、軽い手当てくらいはしてやるから。
「いや、大丈夫だよ。
だってもう終わったことじゃない、なんで大和が気にするのさ。」
────────オレ？
オレが鞠に怪我をさせた？
いや、そんなことは無い!!!オレが鞠に暴力なんて万に一つも無い!!!
「…隣町の海？
あぁ、あそこ綺麗だし広いからいいよね。
あそこ行くの？
……嫌だなんてそんなこと！むしろ楽しみだよ、海なんて今まで見るだけだったから。」
そう言って嬉しそうに笑う鞠の笑顔に、
どこか仄暗い裏のような何かを感じた。
鞠はこんなに笑う奴だったか？
鞠はこんなに丸い性格だったか？
鞠はこんなにオレを気にかける奴だったか？
目の前の鞠は何か何処かが致命的におかしい。
なのに、何年も一緒だった友人の違和感にさえオレは気づけない。
「ん………………？」
「お、大和おっはよー。
随分長い昼寝だったな、ミツが呼んでるぞ。」
「マジで…？全然気づかなかったわ…」
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フェアリーロック - PTSD...わかんなくて言われた通り調べたら次の話で解説してくれたんですけどぉぉぉ！！時間の無駄だった、、、（尚、使った時間は約10秒） (2021年7月25日 0時) (
レス) id: 64517bd580 (このIDを非表示/違反報告)
☆のん☆(プロフ) - 知ってるネタでると(面白さで)興奮しますね (2017年9月10日 2時) (レス) id: a06af2fe7f (このIDを非表示/違反報告)
暁 - ユルさ加減とテンポの良さがいいですね！続き待ってます！ (2017年3月21日 21時) (レス) id: 7c923249a4 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠＠若白髪 - めちゃくちゃ面白いです！続きたのしみにしてます。 (2017年3月1日 23時) (レス) id: f877b52b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新月 | 作成日時：2016年12月26日 22時
