七十九話 ページ22
,
『んま、この部屋は好きに使って構わないが壊すなよ。
すぐ船を調達して出航するも良し、ゆっくりしてから出航するも良し。』
笑いながら彼に言う。
彼は睨むのをやめ、眠そうに欠伸をした。
…あれだけ寝てまだ眠いのか。隈まだある。
欠伸をした後、おにぎりの存在に気付いたのか じっとそれを見る。
『…お前の分だ。彼奴ら凄い勢いで食うから取っておいた。』
「……。」
『……食わないのか？』
「いや、食う。」
そう言うと一つ取り食べる。
数回噛むとさっきの僕のように口をすぼめ、俯く。襲撃にあったようだ。
すぐおにぎりの中身が梅干だと分かった。
『ククッ、酸っぱいだろ』
「………っ」
返事が返って来ない。あれ？無視？いきなり？
そう思っていると顔を上げこちらを睨んでくる。
その目は少し潤んでいる。そんなに酸っぱかったか？
「…おい」
『なんだ？そんなに酸っぱかったか？』
「これは嫌がらせか？」
『……は？』
思いも寄らぬ解答に間抜けた声が出た。
嫌がらせ？…は？え？
「俺は梅干しが嫌いだ。」ドーン！
『いや、そんな深刻な顔して言わんでも…
そんなに嫌ならこっち食うか？』
自分のおにぎりを彼に差し出す。
『中身は鮭だ。そっちは僕が食べよう』
そう言うと一口だけ食べたおにぎりを僕に渡し、差し出した方を受け取る。
そういや名前聞いてないや。
『……なァお前名前は？ずっとお前って言うのもあれだし…。
僕はA』
「……トラファルガー•ローだ」
『ふーん、トラファルガーね…覚えた。
短い間だが、よろしくな』
やることがあるからと言って医学書を持ち部屋を出た。
部屋を出てすぐにベポと出くわす。
「A、準備出来たよ！あの人起きた？」
『おー、起きたぞ。あの馬鹿共に伝えとけ。
準備ご苦労さん、休んでていいぞ』
「うん、分かった。じゃあ言ってくるね！」
踵を返し元来た廊下を歩くベポ。
あんなに小さかったのに……もうこんな立派になって…。
世話したのはトラジーだがな。
『…さて、仕事しますか。』
ーーーーーーーーーーーー
ぱ、ぱぱぱpart.1がッ！！！
hit数が…ッ！！！10000hitになってた！！！
親の居る前で「ふおおおおお」と叫んでしまい、冷ややかな目で見られた作者です。
いやもうびっくり！！
皆さんありがとうございます！！！
,
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
YUNASIKA - 黒豆さん» アイアイキャプテン( *｀ω´((殴 (2014年9月14日 19時) (
レス) id: 71963e7d09 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆(プロフ) - YUNASIKAさん» いい話だなんて…(´；ω；｀)嬉しすぎてどうにかなりそう←コメント＆リクエストありがとうございます！！またリクエストしてくださいね！！ (2014年9月14日 19時) (レス) id: 1a70327a4c (このIDを非表示/違反報告)
YUNASIKA - 黒豆さん» みました！あと、読みました！いい話だ(;_;)←←← (2014年9月14日 19時) (レス) id: 71963e7d09 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆(プロフ) - YUNASIKAさん» oh！そんなところまで見てくださってたんですね！リクエストして貰ったりで、本当に嬉しいです！ありがとうございます･*･:≡( ε:) (2014年9月14日 1時) (レス) id: 1a70327a4c (このIDを非表示/違反報告)
YUNASIKA - 黒豆さん» もちろんですとも！黒豆様のモットーである気ままにマイペースで更新してください！待ってますから(*^^*) (2014年9月13日 21時) (レス) id: 71963e7d09 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒豆 | 作成日時：2014年8月24日 8時
