36話 ページ38
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彼らの反応を見る限り、私が来ることは知らなかったようだ。
私をソファーに座らせ、離れたところで
すぐヒーロースーツに身を包んでお仕事へと行ってしまった。
ヒーロー活動が終わるまでの間、空いている応接室の一室で父を待つことになったのだが、
「お嬢ちゃんジュース飲むかね？」
『……』
「おじさんと探検でもする？」
『……』
先程からずっと話しかけてくる(名前を知らない)男の人が、
私に近付いてきては遠ざかるを繰り返している。
とても困った。
どうしていいか分からないし、誰かに頼ろうにも この人以外誰もいない。
そして、そんな彼は私を抱っこしたいらしい。
物で釣ってくるが結末が目に見えて受け取りにくし、
段々追い掛けてくるスピードが増している。
「あれ、俺すごい嫌われてるような…」
『……』
薄々彼も気付いたらしい。
ピタッと動きを止めて、少し考えた後、応接室から出ていった。
突然1人にされて戸惑ったが、すぐに彼はもう1人を連れて帰ってきた。
一緒に入ってきたのは、先程私に気付いて声を掛けてくれた男の人だ。
ソファーの影に隠れている私を見て声を上げた。
「うわホンマやん、凄い不安げ…なんしたん」
「あんだけ可愛いコ、抱っこしてみたいやろ？」
「ハァ〜↑犯罪のイロや。ドレッドにゆったろ」
「待て俺潰される、ドレッドくんに圧死されちゃう」
「Aちゃ〜ん、すまんなぁ怖がらせてしもーて！
さっき会ったけど覚えとるか？
オレは"ペイントヒーロー"の"
「俺のこと無視か
よろしくAちゃん、と彼、PBが手を差し出してきた。
優しく笑うPBを見て、私も釣られて笑い、両手を出し大きな手を握り返した。
『Aっ、あの、きょういちにち、おねがいしますっ』
「ホンマ可愛ィ！！ドレッドがあんななんのも分かるわァ〜」
「俺もぎゅって手ェ握られたい…」
「……」
羨ましそうに見てくる彼にPBが真顔で見つめてるが、ハッと何かに気付いて問いかけた。
「パペット、お前まさか自己紹介してないんちゃう？」
「アッ、しとらん！！」
「お前ェ！！子供とお喋りするときは！！挨拶が大事だってあれ程言ったやろ！！？
不安がられるの当然やないかい！！」
「アカンまたやらかしてしもたぁ↑」
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うへぇ
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すばる(プロフ) - 遥燈さん» コメントありがとうございます！！！わたくしも、かっちゃんが尊いです笑 近々更新しますので、もうしばらくお待ちください！！ (2017年6月18日 21時) (
レス) id: d8ed81e829 (このIDを非表示/違反報告)
遥燈(プロフ) - この話大好きです！かっちゃん愛おしいよおおおおお！！…失礼しました笑更新楽しみにしてます。 (2017年6月18日 14時) (レス) id: af6572da72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2017年1月10日 17時
