35話 ページ37
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母が(上司と)奮闘している間に、父と話を進める。
「A、父さんの仕事場来るか？」
『…おるすばん、しなくていいの？』
「うん、いいよ。
今日1日ヒーローのお仕事体験しよう。
父さんも、A1人じゃ心配だからね。」
そう言いながら私を抱き上げて、少し微笑む父。
『おとうさんのおしごとみれる？テレビみたいなの』
「そこまでの事はないと思うけど…
うちの奴らも、Aが来たら喜ぶよ。」
もう1度、私に行くかどうかを訪ねる父に、
力強く頷く。
「
この事務所厳しい！！！」
「俺に言われても…。
Aは俺のとこで見るよ。
当日に行けませんなんて、無理があるぞ。」
行きなさい、という父の言葉を聞いて反省したのか電話口で何やら謝ったりと話し、
私を存分に抱き締め尽くして仕事に行った。
「…そろそろ父さんたちも準備して出るか」
『はーいっ』
元気に返事をして自室に走る。
お気に入りの白のワンピースに着替え、赤い鞄を背負って下に降りる。
『おとうさん、おべんとーっ』
「はいはい、後ろ向いてー」
言われた通りに後ろを向くと、
父が鞄を開けてお弁当とお菓子を入れてくれた。
水筒を肩に掛けて、最後に
「忘れ物ない人ー」
『はーい！』
『わすれもの、ないひと〜っ』
「はーい、…よし、行こうか」
『うんっ、いってきまーすっ』
父と手を繋いで家を出た。
ーーーーーーーーーー
電車と新幹線で1時間とちょっと、
東京にある父の事務所へと到着した。
セキュリティカードをかざして中に入ると凄かった。
「おはようございますドレッドさん！
昨日の活躍、テレビで見ましたよ」
「おはようドレッドくん、昨日は休日に呼び出してすまなかったね。
今度一杯行こう！」
テレビで見たことのあるヒーローばかりが集まっていて、
父に挨拶をしていくわしていく…
「おっはよドレッドォオッ！？
その子は！？えっと、迷子？」
何人かすれ違った中で1人の男性が私を見つめながらそう尋ねてきた。
父は私の名前を呟き、抱きかかえ笑顔でこう言った。
「…俺の愛娘だ」
「「「…え」」」
その場にいた人達の声がフロア全体に響く。
「A、挨拶は？」
『…Aっ』
「お願いします」
『おねがいします！』
「めちゃえぇ子や可愛ええ！」
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すばる(プロフ) - 遥燈さん» コメントありがとうございます！！！わたくしも、かっちゃんが尊いです笑 近々更新しますので、もうしばらくお待ちください！！ (2017年6月18日 21時) (
レス) id: d8ed81e829 (このIDを非表示/違反報告)
遥燈(プロフ) - この話大好きです！かっちゃん愛おしいよおおおおお！！…失礼しました笑更新楽しみにしてます。 (2017年6月18日 14時) (レス) id: af6572da72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2017年1月10日 17時
