26話 ページ27
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何時間経っただろうか。
少しずつ日差しが病室に入り始めた頃、
扉のノック音が響いた。
一瞬、両親だと思ったが父と母ならノックなしで入ってくるし、
看護師さんならノックの後、すぐ入ってくるはずなのに扉が開かない。
不思議そうに扉を見つめていると、
遠慮がちに扉が開いて、ノックした人物が顔を出す。
「〜ちゃん？…起きてる？」
『っ、いっちゃん！』
開かれた扉の隙間から特徴的な緑髪が出てきたと思うと、
髪の間から大きな目が病室を見渡しながら私の名前を呼んだ。
それがいっちゃんだと気付いた瞬間、
ベッドから降りようとする私を いっちゃんがアワアワと慌てながら降りちゃだめだと止めに来る。
「だっ、だめだよおりちゃ！
あんせいにしとかないと……っ」
『だいじょーぶっ、もうげんき！』
いっちゃんが来てくれたことが嬉しくて、ニコニコといっちゃんに笑顔を向ける。
2人でお喋りをしていると、いっちゃんのお母さんが病室に入ってきた。
「こんにちはAちゃん」
『こんにちはっ、いっちゃんのおかあさん』
「ふふふ、元気な声が聞けて嬉しいわ。
今日はね、Aちゃんのお母さんに頼まれて来たの」
『……、おかあさんが？』
「そうよ〜。
お母さんがね、お仕事行ってる間Aちゃんが寂しいだろうからって連絡があったの。」
大きな荷物を床に置きながら、いっちゃんのお母さんはそう言った。
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すばる(プロフ) - 遥燈さん» コメントありがとうございます！！！わたくしも、かっちゃんが尊いです笑 近々更新しますので、もうしばらくお待ちください！！ (2017年6月18日 21時) (
レス) id: d8ed81e829 (このIDを非表示/違反報告)
遥燈(プロフ) - この話大好きです！かっちゃん愛おしいよおおおおお！！…失礼しました笑更新楽しみにしてます。 (2017年6月18日 14時) (レス) id: af6572da72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2017年1月10日 17時
