25話 ページ26
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「ーーちゃー、Aちゃんおはよう」
聞き慣れない声で目が覚めた。
かすむ視界で目に映ったのは、昨日いた看護師さんで母ではない。
『……おかあさんは？』
「お母さんね、お仕事入っちゃったみたい。
良い子で待ってようね」
『……』
ご飯食べようかと、看護師さんがサイドテーブルにご飯の乗ったトレーを乗せて
目の前に出してきた。
病院食を背景に、両手を前に合わせる。
『……いただきます』
とても、母の手料理が恋しくなった。
食事を食べ終わって、点滴の管が繋がったそれと一緒に隣の病室へと行ってみたが、
病室の表札を見てため息をつく。
『…かっちゃんいない』
かっちゃんの名前が出てくるわけでもないのに じっと表札を見て、
それでもそこにかっちゃんがいるんじゃないかって考え出して
目の前の病室に入ろうとしすると、
偶然近くを通った看護師に自分の病室へと戻された。
ベッドに入れられて、遠回しに大人しくしているようにと、
そう強く言って出ていった看護師の後ろ姿を、半分睨みながら大きく息を吐いた。
『……。』
日差しの入らない、昼前の窓際を
「もうすぐでなつだなぁ……」
なんてつまらなそうに思いながら、
両親が来るのを今か今かと待った。
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すばる(プロフ) - 遥燈さん» コメントありがとうございます！！！わたくしも、かっちゃんが尊いです笑 近々更新しますので、もうしばらくお待ちください！！ (2017年6月18日 21時) (
レス) id: d8ed81e829 (このIDを非表示/違反報告)
遥燈(プロフ) - この話大好きです！かっちゃん愛おしいよおおおおお！！…失礼しました笑更新楽しみにしてます。 (2017年6月18日 14時) (レス) id: af6572da72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2017年1月10日 17時
