21話 ページ22
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かっちゃんと仲直りしてすぐ、父が"個性"を使って私とかっちゃんの傷を治してくれた。
包帯を取った かっちゃんの手は、いつもの通り綺麗に治っていて
かっちゃんは驚きながらマジマジと見ていて少し笑った。
私も自分の包帯を取ろうとすると、
何故か、父がそれを止めた。
「…Aのは、先生に診てもらってから取ろうな」
『…うん、わかったっ』
頭に巻いてある包帯の上から、
ワシャッと撫でる父の右手が気持ち良くて、ニコニコと笑って返事をした。
コンコンコンッ
「失礼します、爆豪さん。検査のお時間です」
父とかっちゃんのお母さんが話をしようとすると、
検査の時間が来たらしく看護師のお姉さんが病室を訪ねてきた。
「あっ、はい！
何から何まで御迷惑をお掛けしました。」
「いえ、こちらこそ娘が申し訳ありません。
勝己君の手、
今は薄い皮膚が出来てる状態ですので…」
2人で難しい話をした後、
かっちゃんのお母さんはかっちゃんと一緒に看護師さんに連れられて病室から出ていった。
それと同じタイミングで私も父も隣の病室へと戻る。
「Aっ！！」
自分の病室の扉を開けると、白衣を着た男の人と母が向かい合って何か話をしていた。
話を中断して向かって来た母は、私を抱き締めて体を触ってきた。
「腕の怪我は！？もう大丈夫なの！！？
喉痛くない！？！
お父さんに治してもらった！！？
あぁ、A…良かったぁ」
『…ごめんなさい』
私の顔を見てまた力強く抱き締める母に、
勝手に病室を飛び出したことを謝罪する。
こんなに心配されるとは思っていなかった。
母と数回会話をしていると
それを見ていた白衣の人が私に近付いてきた。
「Aちゃん、こんにちは。」
『…こんにちは』
「身体の調子はどうだい？
まだ痛いとこある？」
『…おとうさんがなおしてくれたからげんきっ』
私の言葉に頷きながら紙に何かを書いて、
父と母に向かって大丈夫そうですね と一言もらした。
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すばる(プロフ) - 遥燈さん» コメントありがとうございます！！！わたくしも、かっちゃんが尊いです笑 近々更新しますので、もうしばらくお待ちください！！ (2017年6月18日 21時) (
レス) id: d8ed81e829 (このIDを非表示/違反報告)
遥燈(プロフ) - この話大好きです！かっちゃん愛おしいよおおおおお！！…失礼しました笑更新楽しみにしてます。 (2017年6月18日 14時) (レス) id: af6572da72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばる | 作成日時：2017年1月10日 17時
