賢い狐にご用心 Ⅱ (ページ24)

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仔犬が十匹ページ24

　
　
　
「てかフェール先生ってマジフト部副顧問だったんすね〜」

『ふふ、どこでそれを？』

「監督生が言ってました」

「いや〜マジ意外っすわ。でもなんか箒に乗ってるところは見せてくれなかったって言ってたんすけど」

『マジフト部に入った人しか僕の箒捌きは見れないんだよ』

「陸上部と兼部は無理だな……」

『無理だねぇ』

箒には……進んで乗りたくはないんだ

　
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14年前

〈優勝はポムフィオーレ寮〜〜〜！！！！〉

『ﾊｯﾊｯﾊｧｯ………勝った…勝った…！デイヴィス！』

「ﾊｱｯﾊｱｯ、やっ、たな……！俺たちが、一番だ！」

寮対抗マジフト大会

僕たちが3年生だったとき、我がポムフィオーレ寮は見事優勝を収めた

〈なんと、ポムフィオーレ寮の優勝は30年ぶり！！今大会はNRCの歴史に強く名を残すことでしょう！〉

ちなみに決勝戦はサバナクロー寮との対決だった

「いつまで空中散歩してんだよ！ほら早く降りてこいって」

『分かったよレオ。行こうデイヴィス』

「あぁ」

ｽｲｯ)

「うおっ⁉お前なぁ……立ち乗りでそのスピードはやめろよ。肝が冷える…」

「まず立ち乗りってどうやったらできんの？」

『う〜ん……楽な乗り方探してたらこうなった』

「「どの辺が？」」

寮対抗マジフト大会は3位まで表彰されるので、表彰台に上がるのは僕とレオとルイだ

「いやぁ〜今年は全ての試合において接戦でしたねぇ。私、感動のあまり涙が…」

「学園長、そういうのいらねぇから」

「去年も聞いた気がする」

『あはは…』

学園長、あの……早くトロフィーとか渡していただけないでしょうか

表彰台に突っ立ってるだけでとても目立つのですが

「あぁ、すみません。ゴホンッ！ナイトレイブンカレッジ寮対抗マジフト大会…」

　
まぁ、なんやかんやありまして←

気が早いかもしれないけど、寮対抗のマジフト大会が終われば学園対抗マジフト大会の話になる

「7人選ぶんだろ？もう寮長全員で出たらどうだ？誰も文句言わないと思うけど」

「…チェンド。それは僕への当てつけか？」

「え゛っ。いや、ちがっ……っていうかクインだって上手だったろ！」

「お前らの中に入ったら僕なんてただの足手まといだ！！」

「私は寮長で出てもいいと思うが」

「自分もいいと思うけど〜」

「俺は反対だ」

「Aは？」

『えぇ…』

皆自由すぎる、かな…