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★知らない香りーRen ページ6

テレビを見ていたら、キャミソール一枚のAがもたれかかってきた。


瞬間、漂う甘い香り。


俺もAも使ってない
香水?それとも洗剤なのか、、




机の上に置かれた花束は、もらったばかりなのにところどころひしゃげているように見える。

ひとつ、赤い花が潰れていた。

さっき捨ててたブラウスの赤いシミ。

そして、知らない香り。




あー、、ほんまめんどくさい想像しとるわ。

……なんでこんなとき、変な勘が働くんやろ。

俺のところに帰ってきたんやから、それでいいやん。







Aの手に自分の手を重ねると、Aがこちらを見た。


「おつかれさん、ゆっくり休んでな」


それだけ言って、テレビに視線を戻したら、


「ありがとう」


と頬にキスをしてきたA。

その行為がAらしくなくて、俺ららしくなくて、照れ臭くて、笑った。





* * * * *




先に寝ようとしてたAを追いかけて、一緒にベッドに寝転ぶとAを抱きしめて大きく息を吸い込んだ。

知ってる香りしかしない。もう、あの香りはしない。


「どうして深呼吸?」


腕の中にいるAが聞いてきたから、返事をごまかすと、Aはふざけてくすぐってきた。

抗議の声なんて無視してくすぐり続けるから、思わずその両手を掴んで馬乗りになってしまった。


「廉以外にはしないもん」


子供みたいに無垢な瞳で俺の目をまっすぐ見つめて言ってくるA。抑えていた感情の蓋が外れるのがわかった。
Aはいつも、無邪気に俺を煽る。


人の気も知らんと…
…ほんまに、俺だけやで?


Aの着ているTシャツを胸の上までたくしあげ、剥き出しになった白い肌にキスをすると、Aの身体が震えた。


「その特別は…嬉しない」


心にもないことを言いながら、片方のピンク色の先端を摘みながらもう片方を口に含む。
舌先で味わうようにして転がしていると、Aは小さな悲鳴を何度もあげた。

この悲鳴も…俺を煽る。



「廉…」


息も絶え絶えになったAに名前を呼ばれた。

こんな風に呼ばれるのも俺だけ。




返事の代わりにキスをすると、Aも呼応する。


…数えきれないほど交わしてきた行為なはずなのに、何度しても、俺の求めに応えることで必死なA。




それが可愛くて仕方なくて、愛おしくてたまらなくて、

だからこそ、
他の男の影がチラつくと、








嫉妬に狂う。

★交わる夜ーRen→←ふたりの合図



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設定タグ:平野紫耀 , 永瀬廉 ,   
作品ジャンル:恋愛
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かな - 続きが読みたいです、、 (7月24日 6時) (レス) @page50 id: 7200219c9a (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新すごく嬉しいです😭ずっと待ってました…ほんとに描写が綺麗すぎて、わたしも紫耀くんにこんなふうに思われたいです😭 (2023年5月4日 9時) (レス) id: 180ecb31f5 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 一気に読んでしまいました!惹き込まれるくらい素敵なお話です!更新楽しみにしてます! (2023年2月19日 11時) (レス) id: 4cb7560b67 (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - 宝物みたいに好きなお話です。更新ほんとに嬉しい(涙)ありがとうございます (2023年2月8日 14時) (レス) @page44 id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - 更新すごく嬉しいです(涙)ずっと待ってたので(涙)ありがとうございます (2023年1月29日 9時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピナパル | 作成日時:2021年6月17日 11時

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