＊噂話ーRen＊ ページ4
その話を聞いた時、マジな話キレそうになった。
「は？なにそれ？」
インターンの合間を縫って行った大学のゼミで突然、
「なぁなぁ！お前別れたの？」
同級生に言われて返したのがこの言葉。
自分でも思ってもないくらい低い声やったから、聞いてきた同級生をめちゃくちゃビビらせてしまった。
「なんなんそれ？」
「あ、いや、なんか後輩の間で噂になってるらしくて…」
「噂？どんな？」
「お前らが別れたって…」
「別れてないし。なんやその噂話。腹立つわー」
ほんまやったら大学なんか来ずにAに会いに行きたいくらいやのに、
ゼミは週一で出ないかん。
それに、、
「廉せんぱーい！
このあとみんなでカラオケ行くんですけど、一緒に行きませんかー？？」
ダルい奴の相手もせないかん。
「行かへんよ、バイトやし」
「えーー！こないだもバイトで来れなかったじゃないですかぁ！」
「忙しいんやって。いろいろと」
なんの断りもなく隣の椅子に座り無駄に距離を詰めてくる根岸にイラッとしつつも、感情を表に出さないように努めた。
営業やるならどんな人間でも相手にできる対応力を鍛えておかんと。
「なんでそんなバイトしてるんですかぁー？」
「大学４年なんてそんなもんやで」
「もっと廉先輩に会いたいのにー」
「はいはい」
俺はお前やなくてAに会いたいわ。
まだ隣からなんか言ってくる根岸を適当にスルーしながら、先程言われたことを思い出していた。
別れた…か。
なんでそんな噂が流れてるんやろ。
２人でおるとこを大学で見かけへんから？
…なんて単純な。単細胞な。
人の噂はほんまに勝手やな。
「じゃあ！土曜の夜にみんなで飲み会するんですけど、どうですかー？？」
「行かへんよ。彼女と旅行やし」
「彼女さんと？そっかぁー
じゃあまた行きましょうねー」
根岸は明らかに落胆した声でそれだけ言うと立ち上がり離れていった。
わかりやすい奴。
あきらめへんし。
まぁ、卒論完成したらゼミも終わりやからあと少しの付き合い。
はよ終わりたい。
そしてバイトに励みたい。
仕事始めるまでにできるだけ貯金しときたいし。
スマホを取り出すと通知がきていた。
A廉!私たち別れたらしいよ!?
「ふはっ」
画面を見て思わず笑ってしまい、慌てて口元を隠した。
慌て過ぎやろA。
別れるわけない。これからもずっと。
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かな - 続きが読みたいです、、 (7月24日 6時) (
レス) @page50 id: 7200219c9a (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新すごく嬉しいです😭ずっと待ってました…ほんとに描写が綺麗すぎて、わたしも紫耀くんにこんなふうに思われたいです😭 (2023年5月4日 9時) (レス) id: 180ecb31f5 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 一気に読んでしまいました！惹き込まれるくらい素敵なお話です！更新楽しみにしてます！ (2023年2月19日 11時) (レス) id: 4cb7560b67 (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - 宝物みたいに好きなお話です。更新ほんとに嬉しい（涙）ありがとうございます (2023年2月8日 14時) (レス) @page44 id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - 更新すごく嬉しいです（涙）ずっと待ってたので（涙）ありがとうございます (2023年1月29日 9時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピナパル
| 作成日時：2021年6月17日 11時
