聖夜の準備 ページ27
鏡の端にクリスマスツリーが見えて思わず口元が緩んだ。
「なんだか嬉しそうですね」
鏡越しにいつも担当してくれる美容師さんが、髪の毛をセットしながら話しかけてきた。
「顔に出てます?実は今日、彼とディナーに行くんです。だから無理にセットお願いしちゃって、、本当にありがとうございます」
「無理なんてしてないから全然気にしないでください。いいですねー!独身最後のクリスマスデートですかー懐かしいなぁー!」
学生時代から担当してもらっている美容師さんだから、廉のことは出会った頃から知っている。
自分でサロンを経営している大人の女性というのがぴったりなこの美容師さんからはこれまでに、
数え切れないほど恋愛の格言を授かってきた。
「ディナー、彼が予約しといてくれたんですよ」
「えー!?Aちゃんの彼氏さんそういうこと一切しない人じゃありませんでした??」
「はい、、だからびっくりしちゃって!」
「びっくりしますねぇ、、それは。
でも嬉しかったでしょう?」
「はい!だからせっかくなら思いっきりオシャレして行きたくて!」
やっぱり嬉しさが隠しきれなくて、心のままに笑ってみせると、鏡の中で目があった美容師さんもニッコリ笑ってくれた。
1148人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かな - 続きが読みたいです、、 (7月24日 6時) (レス) @page50 id: 7200219c9a (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新すごく嬉しいです😭ずっと待ってました…ほんとに描写が綺麗すぎて、わたしも紫耀くんにこんなふうに思われたいです😭 (2023年5月4日 9時) (レス) id: 180ecb31f5 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 一気に読んでしまいました!惹き込まれるくらい素敵なお話です!更新楽しみにしてます! (2023年2月19日 11時) (レス) id: 4cb7560b67 (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - 宝物みたいに好きなお話です。更新ほんとに嬉しい(涙)ありがとうございます (2023年2月8日 14時) (レス) @page44 id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
小松ミナ(プロフ) - 更新すごく嬉しいです(涙)ずっと待ってたので(涙)ありがとうございます (2023年1月29日 9時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピナパル | 作成日時:2021年6月17日 11時